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かめちゃんのBlog

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2004年01月13日

ハクチョウと鯨

 久米島に飛来したオオハクチョウが、保護先の動物病院で力つきてしまったというニュースが流れたよ。このニュースは寒い地域を渡り歩くハクチョウが南国に現れたという驚きからはじまって、衰弱しカラスにつつかれている場面、そして無事に捕獲され、エサを食べるまでに快復したという朗報へと、ドラマチックな展開をみせていたんだ。だから、一連の報道を目にしていた人々の多くは、きっと落胆したことだろうと思う。
 その悲報に続いて、今度は愛媛県大西町の海岸に、鯨が漂流したというニュースが流れたよ。海上保安部や消防署、それに町の人々の協力で鯨は無事に沖に戻されたっていうんだ。ハクチョウのニュースで心を痛めた人々の多くは、引き続き流れたこのニュースに、救われた気持ちを抱いたんじゃないだろうか。
 もし、これが逆だったらどうだろう。動物ネタは人々にとてもウケる。特に救出劇は感動さえ覚えるよね。人間が引き起こす悲惨な事件がめだつなかで、傷ついた動物を救う話しは、癒しの効果があるんだろう。ハクチョウを追っていた報道陣は、癒しのネタが悲劇に変わってしまったことに、さぞ落胆したと思う。それを緩和するのに、鯨の救出劇はもってこいだったはずだ。
 報道番組は事実を伝えているだけのようで、とりあげるネタやタイミングを巧みに操作しているんだね。それは、いい悪いの話しじゃなくて、報道っていうものも、ドラマと同じように、作り手側の希望や願望が入っているってことなんだ。そして、視聴者が作り手側と同じ視線にたって見えるように工夫している。それは当然働いてしまう心理だよね。
 もし、ハクチョウの死が鯨の救出劇より後に流されたら、人間が自然に手を貸すことの限界や意義を考えてしまうような作りになったんじゃないだろうか。少なくとも「これで気持ちが救われた」では終わらなかっただろうからね。

投稿者 かめちゃん : January 13, 2004 01:20 AM

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