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かめちゃんのBlog

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2004年01月19日

そんな馬鹿な!の動物裁判

 久しぶりにNHKの大河ドラマ(新撰組!)にはまって、幕末に関する本を買いに行ったんだ。2冊ほど抱えて、レジに並ぼうとしたんだけど、その前に新書の新書(じゃなくて)新刊をチェックしに所定の棚を覗いてみたんだ。そこで、新刊じゃないんだけど、気になるタイトルの本を見つけてしまった。
 本のタイトルは『動物裁判』(池上俊一著・講談社現代新書)。タイトルもさることながら、池上氏といったら、中世のお堅い本を書いている学者さんだと思ったので「なにこれ?」って興味を持ったんだ。で、プロローグをちょっとだけ読んでびっくり。ブタが裁判にかけられて逆さ吊りの刑に処せられたっていうんだもの! ブタ? ギニアピッグににているあのブタ?(逆だろ)。
 これが冗談や余興じゃなくて、中世ヨーロッパ(特にフランス)では動物が裁判に掛けられたケースはけっこうあったそうなんだ。『不思議の国のアリス』のトランプの女王もびっくりだよね。
 で、プロローグに紹介されていた事件というのは、あるフランスの小さな村で、子どもが家畜のブタに(なんと!)食い殺されてしまったというんだよ。そのブタは母ブタで、繁殖期やと殺期には家畜化されたブタとはいえ、かなり凶暴になるらしいんだ。時期はクリスマス。農家にとっては肉を食べられる特別な日だったんだ。
 母ブタはそのそばにいた仔ブタとともに現行犯で逮捕され、裁判には、ブタの代理としてその飼い主が出頭したらしい。だけど、あくまで裁かれるのはその飼い主ではなく、子どもを殺してしまったブタなんだ。母親のブタは目撃者も多いことから有罪。仔ブタたちは、無罪となったけど、飼い主はその仔ブタの所有を放棄してしまったらしい。
 現代からすると、あまりに馬鹿げた風習だけど、そういう時代を経た上でいまの時代が築かれていることも確かなこと。まだ出だししか読んでいないけど、この本にはまだまだ興味深いことが書かれているみたいなので、面白い話があったら随時報告するね。
 そうそう、ブタはブタでも、当時は牙のあるイノシシに近い黒豚だったそうだよ。そりゃそうだよね。人間を食べちゃうぐらいなんだもの。でも、最初に読んだときは、あのピンクのブタが、人間を襲っているところを想像してあせったんだ。だって、ただ「ブタ」って書いてあるだけなんだもの(後ろのほうで、黒豚だってことは書いてあったけど)。 
 最初に書かないのって、読者をひきこむための戦略? ま、ここにまんまとはまって、一冊お買いあげしちゃったモノが一名いますからね。

【今日の本】

動物裁判―西欧中世・正義のコスモス
池上 俊一

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投稿者 かめちゃん : January 19, 2004 01:46 AM

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