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2004年01月20日

黄金の島の人食い人種

 大河ドラマ(新撰組!)を256倍楽しもうと、幕末に関する本を買うつもりが、『動物裁判』にすっかり関心が移ってしまったというのは昨日の話。で、今日も幕末の本--『ザ・タイムズにみる幕末維新』(皆村武一著・中公新書)--をめくっていたら、そのなかでの引用、『東方見聞録』の日本についての一文にあぜんとして、幕末どころじゃなくなっちゃった。
 『東方見聞録』で日本は黄金の島・ジパングとして紹介されているってことは、教科書にも載っている有名な話。そしてこのジパング伝説が、大航海時代のヨーロッパに強い刺激を与えたってことも。
「この国ではいたる所に黄金が見つかるものだから、国人は誰でも莫大な黄金を所有している……この国王の一大宮殿は、それこそ純金づくめ……」(東方見聞録2 平凡社)なんて記述を読めば、誰だって行ってみたくもなるよね。
 マルコ・ポーロは実際に日本に来たわけじゃない。ただ、中国人やイスラム商人から噂を聞いただけだ。当時、日本は南宋と交易していて、盛んに砂金を輸出していたんだって。砂金で銅銭を買っていたそうだから、日本人は金にそれほど価値をおいていなかったんじゃないかっていうんだ。高価な金を湯水のように使う民族。中国でそんな評判が立ってもおかしくなかったんだろう。
 ヨーロッパ人が抱く日本のイメージは、いまでこそ変わってしまったけど、幕末の頃までは宝の国、野蛮な国と思われていたらしいよ。あれ? 野蛮な国?
 そう。あぜんとした記述っていうのは、そこなんだ。なんと、ジパングについては、黄金話のほかにも蒙古襲来の話、不思議な石の話、それに、わざわざ「この一事だけは是非とも知っておいてもらいたい」と断りを入れた、こんな一節があるんだ。
「……自分たちの仲間でない人間を捕虜にした場合、もしその捕虜が身代金を支払えなければ……かの捕虜を殺して……皆でその肉を会食する。彼等は人肉がどの肉にもましてうまいと考えているのである」(東方見聞録2 平凡社)
 なに~。なんだよ、この記述は!
『東方見聞録』っていうのは、マルコ・ポーロの話を友人が口述筆記した本で、しかも、没後約200年後に刊行されたっていうんだから、そのまま鵜呑みにしちゃいけない。
 ただ、日本の歴史を知らない西洋人の中には、日本にはそういう風習があったと信じてしまう人がいるかも知れない。いや、日本人だって、教科書にも載ってる<エライ本>にウソはないと信じ込んで……
 というか、そんな風習、ないんだよね?(うたがってんじゃん!)

『ザ・タイムズ』にみる幕末維新―「日本」はいかに議論されたか
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投稿者 かめちゃん : January 20, 2004 12:24 PM

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