MENU
カメちゃんのお出かけ帳

チームマイナス6パーセント

かめちゃんのBlog

« 動物の世界の動物映画 | メイン | とりこみちゅうにつき »

2004年01月29日

生きるべきか、アリマセンか

 今朝の『とくダネ!』(フジTV8:00~放送)で、下関の民家から、幕末維新の肖像写真が五十数点出てきたっていうニュースをやっていたよ。大久保利通や大隈重信、それに福田諭吉などなど著名人がいっぱい。なかには誰だかわかんないっていう写真もあるらしい。もし、そのなかに西郷隆盛の写真があったら、大発見になるってスタジオでは騒いでいたけど、確かめる術などあるのかな?(写真じゃDNAわかんないし)。
 ただいまNHKの『新撰組!』にはまっているせいもあって、この時代のことがとっても気になる。まるで日本が開国した当時、好奇心に駆られて我先にと観光にやってきた、欧米の漫遊家のような気分だね。漫遊家たちはガイドブック(何種類か出ていたんだよ)を片手にエキゾチックな日本に夢を膨らませていたんだろう。
 とはいえ、外国人が旅行出来る範囲は非常に限られていたんだ(1894年までね)。つまり、外国人居留地からは出ちゃダメってこと。だから内地旅行を許可されたひと(特別に各地を旅行できる旅行免状=パスポートを持っているひと)以外は、横浜や長崎、神戸などの西洋館が建ち並ぶ日本じゃない日本で、工芸品などのみやげを買って帰っていたんだろう。
 そんな日本じゃない日本のひとつ、横浜居留地に住む西洋人たちは、郷に入っても郷に従わず、自分たちの文化を楽しんでいた。演劇もそのひとつ。この頃の西洋人たちの娯楽といったら、これだ(まるでローマ帝国のどのコロニーにも、円形劇場があるようなもの?)。彼らはゲーテー座という劇場を作って、有志を募って自分たちによる自分たちのための劇を上演していたようなんだ。
 居留地という郷に入ったのは日本人のほうで、ウソかホントか、日本人による『ハムレット』が上演されていたっていう記事(1874年1月号掲載)が、ワーグマン(イギリス人)の漫画雑誌『ジャパン・パンチ』に描かれている(『ワーグマン日本素描集』より)。
 なんとハムレットは侍! そして、あの有名なセリフ「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ(To be or not to be that is the question)」をこともあろうに「アリマス、アリマセン、アレハナンデスカ」と訳していたっていうんだから、目も当てられない。
 この「アリマス、アリマセン」っていうのは、ハマことば(横浜で使われていた新語)の別名でもあって、外国人がこの日本語さえ知っていれば問題なし! という便利な言葉なんだそうだ(『ハマことば』より)。いまでいう「どうも」みたいな位置づけじゃないのかな。そう考えると、これはワーグマンが勝手に訳しただけじゃないのぉ? って疑いたくなる。その演劇好きの外人さんたちが、知っている日本語を使ってパロディを演じた……なんて気もするんだけど、真相は残念ながら、わかっていないみたいだね。

ワーグマン日本素描集
清水 勲

岩波書店 1987-07
売り上げランキング : 358,622


Amazonで詳しく見る by G-Tools
ハマことば
伊川 公司

神奈川新聞社
売り上げランキング :


Amazonで詳しく見る by G-Tools
日本奥地紀行
イザベラ バード Isabella L. Bird 高梨 健吉

平凡社 2000-02
売り上げランキング : 3,548
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


キプリングの日本発見
ラドヤード キプリング ヒュー コータッツィ ジョージ ウェッブ Hugh Cortazzi

中央公論新社 2002-06
売り上げランキング : 227,696


Amazonで詳しく見る by G-Tools


投稿者 かめちゃん : January 29, 2004 02:55 PM

コメント


コメント用ボックス

コメントをお寄せくださる際は、お名前(必須)、メールアドレス(必須)、URLをご記入ください。




保存しますか?