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かめちゃんのBlog

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2004年02月06日

理屈じゃない?

 盆が近づくとオカルトチックな番組が流行る……というのはずいぶん前までの話で、いまは夏だろうが冬だろうが、年中無休のフル回転で、どこかしらでその手の番組をやっていたりする。たぶん、視聴率がとれるんだろうね。中には科学的検証をする番組もあるけれど、たいがい、わざとらしいぐらい不気味なナレーションが入り、恐怖心を煽るような構成になっている。視聴者たちの「怖いモノ見たさ」を満たしてくれるってことだろう。
 ぼくもよく見る。culiは絶対見ない。ママにいたっては、よく見るし、そのすべてを信じ込んでしまう。信じる信じないはひとそれぞれだけど、テレビというものは「信じさせてしまう力」を持っているから、ちょっと怖い(オカルトよりもね)。
 つい数日前、ある霊媒師が子どもたちを前に、霊の存在を得々と説いている番組をちょっとだけ観たんだ。すぐに別の番組に変えちゃったけど、なぜかいまだにその場面が頭に焼きついているんだ。なんていうか、モヤモヤする。そのモヤモヤは、たぶん「ヘンな風に信じ込んじゃわないかなぁ?」っていう不安だ。
「理屈じゃないんだよ。説明できない不可思議な現象はこの世界にたくさんあるんだ」
「その通り。だけど、それなら、なぜ不可思議な現象を説明しているのさ? 霊はいるかいないかわからない……の前に、なぜ、その現象が霊だと、きみは堂々と説明できるんだい?」
 ぼくの不安は、この手の疑問を持たないままに、信じてしまわないかなぁということだ。だから理屈じゃないんだって?
『なぜ人はニセ科学を信じるのか』という本に、バリー・シンガーという心理学者のある見解が載っている。
 ある特殊な推論についてのみ正否を知らされたひとが、ある問題について正しい答えを選択するよう迫られた場合、どのような思考傾向を示すか。
A.即席の仮説を設定し、それにあてはまる例だけを探す。
B.その仮説を覆すような証拠は探さない。
C.たとえ仮説の誤りが明らかになっても、なかなか考えを変えようとしない。
D.情報があまりに複雑化すると、仮説や解決策を非常に単純なものにする。
E.答えが存在せず、問題そのものが見せかけで、「正しい」結果と「まちがった」結果がでたらめに出る場合には、観察された偶然のつながりをもとに仮説をたてる。因果関係をかならず見つける。(141-142p)
 霊がいるいないはどうでもいい話。問題は、いったん信じてしまった考えの頑固さだ。たとえそれが、誤りだという反証が出てきても「理屈じゃないんだよ」「わたしの見解に間違いはない」でまかり通すようにはならないで欲しいなぁ……ってこと。
 いまの国会なんかを観ていると「子どもたちよ、ああはなるなよ」って言いたくもなるからね。

なぜ人はニセ科学を信じるのか〈1〉奇妙な論理が蔓延するとき
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投稿者 かめちゃん : February 6, 2004 04:05 PM

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