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カメちゃんのお出かけ帳

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かめちゃんのBlog

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2004年02月16日

春一番!

「ここは風の谷か?」
 と疑いたくなるほどの風が、吹き荒れている。誰がどう見ても春一番だ。いつもこの時期だっけ? ちょっと早くないかい?
 春一番が吹けば、木々が芽を吹き、虫は土から這い出してくる。本格的な春の到来だね。やっぱりちょっと早くないかい? 今年の夏も暑くなるかなぁ、といまから心配になっちゃうよ。
 風の谷……といえば、宮崎駿氏の『風の谷のナウシカ』のテーマソングが頭を駆けめぐる。強風の風が吹く谷間の王国。環境問題をテーマにした作品としてとれば、けっこう先駆的だったよね。
 このナウシカの舞台のモデルは、パキスタンの北方地帯にある「フンザ」だと聞く。つい最近、暴力終結宣言をしたカシミール地方のちょっと北にある、杏と桃の生産地。四方八方、7000メートル級の山脈(カラコルム山脈とヒンドゥー・クシ山脈)に囲まれた美しい村だそうだ。村といっても、1974年までは藩国(自治王国)で王様がいたんだよ。
 日本の旅行代理店はこぞってここを「桃源郷」としてアピールしている。中国に抜けるカラコルム・ハイウェイが開通してから(1978年)観光地化したんだろう。なんでもこの工事で900人近くもの犠牲者がでたらしく、道の途中に慰霊碑があるらしい。そんなにまでして道路作りたいのか……作りたいんだろうな。どの国も。
 で、このあたりの村には、青い目をした色白の民族が住んでいるんだ。彼等の中には、アレキサンダー大王の遠征軍(ヒンズークシを超えたのはBC329頃)の子孫を名乗る民族もある。へぇ……。確かに、道路を造るのに恐ろしい数の犠牲者が出るくらいの場所なんだから、このあたりが世界史から置き去りにされ、長い間、自分たちの血と文化を守ってこられたっていわれても、まんざらウソじゃないと思えるね。
 だけどこれはどうだろう。アレキサンダーがこの辺りに来る前から、ギリシア系の民族がいた?! という話。これは『アレクサンドロス大王東征記(下)』の初っぱなにあるエピソード。
 ニュサという山間の小さな町を征服しようとした大王に、その町の有力者アクピスが「この町は、ディオニソス(ギリシア神話の酒と演劇の神様)がインド人を征服した際に建てられた町である」といい、その証拠に、この地域では見られない西洋のキヅタや月桂樹が満ちている場所に連れていったというのだ。大王、それで信用しちゃったらしい。その町の住人がどのような風貌だったかはわからないけど、もしかしたら自分たちと似ているところがあったのかもしれない。だけど、この本の著者(アッリアノス=ローマ時代の人だよ)はぜんぜん、信じていないで書いているけど。
 そんな伝説も生きている桃源郷。だけどどこにも「風の強い谷間」とは書いてない。ナウシカの国にあるような風車も、WEBで公開している旅行者たちの写真を見る限り、ないんですけどねぇ……。ここって本当にナウシカのモデルの村なのかな?

アレクサンドロス大王東征記〈下〉―付・インド誌
アッリアノス 大牟田 章

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投稿者 かめちゃん : February 16, 2004 04:24 PM

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