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カメちゃんのお出かけ帳

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2004年03月02日

なにが本当?

「あ~、またケン・ジョセフだ……」
 インターネット放送局のビデオニュースドットコム(http://www.videonews.com/)をよく観る。毎週1回、ジャーナリストの神保哲生氏と社会学者の宮台真司氏がとめどなく(2時間以上!)時事ネタをとりあげておしゃべりしている番組だ。じっくり観ると疲れるので、パソコンで作業しているときに音声だけ流して聞いていたりする。だけど、昨日はじっくり観てしまった。イラクでNGO活動しているケン・ジョセフ氏がゲストだったからだ。
 このひと、以前「イラク国民はアメリカの攻撃を待ち望んでいたんです」と朝生かな? の電話インタビューで答え、イラク攻撃反対ムードにあったスタジオを凍り付かせたひとだ。彼の現地報告はもちろん、彼の知りうる範囲においてのことであり、すべてを鵜呑みにすることは出来ない。だけど、まったく無視もできない。昨日聞いた内容も、「ほんとかいなぁ~50%」「ありえなくもないなぁ~50%」だった。
 2時間以上ものおしゃべりを、ここで「こんなこと言ってた」と簡単にまとめることはできないので、それはやめとく。ただ、彼の話を聞いてゾッとしたのは「アメリカのこと笑えない」ってことだ。なにが笑えないかって? 日本人だって、政府や大手メディアの情報操作に、思い切り踊らされているかも知れないってことだ。
 イラク戦争時、日本のメディアは、イラクの病院をめぐり負傷者の現状を伝えたり、劣化ウランの影響をレポートしたり、米政府と石油産業、軍需産業との癒着を検証したりと、いろいろやっていた。そんな側面もある戦争だってことがわかっていたから、「この戦争、意味あったん?」と双方の立場を観て、バランスよく考えることができた。だけど、その当時、アメリカでは日本のような報道は、いっさい流されていなかったと聞く。おまけにジェシカ・リンチさんの武勇伝など、情報操作だっていつものように行われていた。
 戦争時など非常事態の報道は、注意して観ていないと騙される。でもって、今回の自衛隊派遣だ。報道を見る限り、現地サマワでは族長も町のひとも誰もがみんな大歓迎!「ああ、やっぱり送ってよかったんだ」というムードが日本にも広がっている。まあ、行ったら行ったでがんばって欲しいとぼくだって思っていた。それにそれほど関心もないしね。
 でも、本当に大歓迎だったのか? サマワで取材したケン・ジョセフ氏の報告によれば「自衛隊を歓迎するように!」とのおふれが出ているからそうしているだけだというのだ。指導者には絶対服従の国民性。まあ、上から言われれば従う可能性はあるけれど、彼は誰がなんのためにそんなことをしているのかは明らかにしていない(そこがちょっとね)。ただ、他の町のひとからは「サマワの部族たちは、お金を出せば何でもするというところがあるから、気をつけた方がいい」と忠告されたとか言っていた。お金を出せばねぇ……。ほんとかいな? わからない。
 だけど大手メディアだって、事実を報道しているかといえば、そうとも言い切れない。現地取材(安全な町の人道支援活動をしている自衛隊の取材なのに)は規制され、政府お墨付きのいつもの記者クラブメンバーじゃなくちゃ取材できないようになっているとか。ケン・ジョセフ氏は、そんな記者たちに「頼むから本当のことを書いてくれ」と言っているが「書けない」という返事しかもらえないと憤っていた。ほんとかいな? これもわからない。
 彼の取材によれば、町の人々は、日本企業なら歓迎しても、軍服は見るのもイヤであり、13万人もいる町で600人程度の雇用が生まれても嬉しくもなんともないのだと。それよりなにより、日本が来たことで、町はテロの標的にされ、非常に迷惑しているといっているというのである。ほんとかいな? やっぱりわからない。映像もなければ、他に証人もいないのだから。
 そこで、ネットで調べてみた。「サマワ 現地 レポート」などで検索してみると、なるほど、いろんな情報が錯綜しているのがわかる。
 ケン・ジョセフ氏もいっていた「サマワは水が豊富。郊外には給水車を頼っているところもあるが、それは戦前からのもの」だとか「サマワでも劣化ウラン弾は使われてたので、被爆する危険はある」だとか、大手メディアではあまり流れていない情報が聞こえてくる。いったいなにが本当なんだろう?
 ともあれ……それで、なにが言いたいんじゃ、ってことなんだけど、イラク情勢が落ち着き、自衛隊が戻ってきた後、いまのアメリカのように情報操作の軌跡がポロポロと見えてきて「騙されてた!」ってことにならなきゃいいな、ってことだ。もちろん、無事に戻り、イラクの人々が日本を見る目も暖かいものであれば問題ない。だけど、悪いほうに転がっちゃったとき(自衛隊に犠牲がでて、イラク国民を敵にまわし、世論の後押しで憲法改正し自衛隊が軍隊になり……などなど)、それが正確な情報による国民の判断だったら仕方がない。だけど、政府に都合のいい一方的な情報に踊らされてしまった結果だとしたら、「仕方がなかった」ではすまされない。お願いだから、信じられる正しい報道をしてくれよ……と思うんだが、いまのメディアに頼んでもムダなんだろうか。

投稿者 かめちゃん : March 2, 2004 05:04 PM

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