MENU
カメちゃんのお出かけ帳

チームマイナス6パーセント

かめちゃんのBlog

« 火星は誰のもの | メイン | ぼくのお葬式 »

2004年03月27日

動物は友だち?

 先日、テレビで久しぶりにパンダを見た……じゃなくて、ムツゴロウさんを見た。その番組は、中国のパンダを取材したものだったのだが、そのレポーターがムツゴロウさんだったのだ。あいかわらず動物と仲良しこよしで、まるで動物の言葉のわかる、ドリトル先生の映画を見ているようである。
 さて、このムツゴロウさんの北海道にある動物王国が、東京都あきるの市のサマーランドに隣接するファミリーパークに移転してくるらしい。この施設、よくわからないのだが、動物園じゃなくて、人間と動物が一緒に暮らし、動物の生態を研究するところ ……で、あってる?
 が、この移転については、あきる野市の市長さんから待ったがかかっているようだ。理由は、キタキツネや犬から感染するエキノコックスの本州上陸を心配してのことである。
 エキノコックスはサナダムシの一種で、ヒトに感染すると肝障害を起こし、死亡することもあるやっかいなヤツだ。それが、いったん、本州に入ると、あっというまに広がる恐れがあるというのである。鳥インフルエンザが日本列島を震撼させているいま、この手の話題には、ナーバスにならざるを得ないだろう。
 それにしても、なぜ東京なんかに? と思い、ムツゴロウさんのオフィシャルサイトを訪ねてみた。そこに記されていることによれば「長年、北の地で培ったものを都会で展開するのは私たちの夢でした」として、「自然は友だち、動物は友だちと信じ、さまざまな技術を習得し、ソフト面を開発して参りました。それを多くの人に手渡し、楽しんでいただく空間にしたい」んだそうだ。つまり、東京進出は、動物ふれあいランドをつくりたいということなんだろうか。
 動物には2種類ある。野生動物と家畜化された動物だ。「動物は友だち」と言っても、それは家畜化された動物に限ってのことだろう。ムツゴロウさんの王国にいる動物は何種類いるのかはわからないけれど、少なくとも、ヒトの管理下におかれているのなら、もはや野生動物とは言えないのではないだろうか。エキノコックス感染の疑いのあるキツネには、毎年春秋に駆虫薬を与えているということなので、これはどう考えても野生じゃない。本当の自然は怖いし、本当の野生動物も怖い。ドリトル先生には、とうていなれるもんじゃないのだ。
 家畜化され手厚くもてなされる動物がいる一方で、増えすぎを理由に駆除されている動物もいる。エゾシカや山羊、それにマングースなどだ。理由は、農作物を荒らすということや、自然破壊(エサとなる動植物の絶滅を招く)。自然のバランスというのは、ちょっとしたことで崩れるし、安定は永遠に持続するものではないだろう。だけど、いまの生態系を壊さないようにと、駆除と保護を繰り返しているのだ。駆除される動物も、保護される動物も、ヒトのコントロール下にあることには変わりないってことだ。
 果たして、ムツゴロウ王国の東京移転の許可は降りるのだろうか。無事に降りたとしても、もし、「ふれあい」だけを売りにしているのなら、動物園がひとつ増えるだけで、目新しいものはなにもない。
 自然と野生動物と、本当に友だちになりたいのなら、本来のあるべき姿もきちんと伝えるべきじゃなかろうか。
「自然も動物も、ヒトがコントロールしているから、安心してふれあえるんですよ。そうでなければ、畏怖して近寄らず……が友だちへの礼儀です」……なんてな(嗚呼、和久さん、さようなら)。

投稿者 かめちゃん : March 27, 2004 05:50 PM

コメント


コメント用ボックス

コメントをお寄せくださる際は、お名前(必須)、メールアドレス(必須)、URLをご記入ください。




保存しますか?