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かめちゃんのBlog

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2004年04月01日

蜘蛛の糸

 クモの糸は夢の繊維らしい。
 丈夫で、耐候性に優れ、伸びもあり、そして軽い。蚕の絹糸に似ているが、あらゆる面で、クモの糸の方に軍配があがるそうなのだ。
 年度替わり時期のテレビは特番ばかりだ。いつもの番組が、いつもの時間にやっていないと、なんだか感覚が狂ってしまう。でもまあ、特番でもおもしろければ、それもまた良しなのだが、今期は不発だ。どうも見たい特番がない。ということで「地上波よ、さようなら、CSに走らせていただきます」と、このところCSばかり見ている。
 で、クモの糸だ。よく見るチャンネルのひとつに『ディスカバリーチャンネル』がある。自然科学的な番組が多いが、堅苦しくはない(字幕なのが難だが)。クモの糸の話しも『コミックヒーローの超能力を科学する』という番組の中で語られたもので、漫画に描かれるような非現実的な能力は、実際に実現可能なのかを検証するものだった。
 コミックヒーローでクモの糸といえば、『スパイダーマン』である。漫画も映画も見たことはないが、映画の予告編を見て、ちょっとだけ、おもしろそうと思っていた。スパイダーマンは、特殊なクモに刺され、クモの力を備える超人になってしまった高校生だ。指からクモの糸をヒュイと出し、高いビルをはい登り、糸をつかって飛び移る。そんな能力が実現可能か? あほらし~と思って観ていたのだが……。
 指からヒュイと糸を出す人間はさすがに作り出せないかも知れないが、夢の繊維であるクモの糸を大量に作り出す研究が進められているという。クモはなわばり意識が強くどう猛なため、蚕のように何千匹も一カ所に集めて育てることができないらしい。そんなことをしたら、共食いをして、千匹が一匹になってしまうというのだ。なので、どんなにクモの糸がすばらしいとわかっていても、養殖はできなかったという。
 クモの糸は特殊なタンパク質でできている。そのタンパク質を創り出すシステムの鍵を握るのは遺伝子だ。その遺伝子を共食いなどしない、別の生物の遺伝子に組み込めば、どうなるか?
 その生物として選ばれたのは、なんと、山羊だった。理由は、クモの糸分泌線と山羊の乳腺が似ているかららしい。山羊の遺伝子にクモの遺伝子を組み込むと、山羊は、クモの糸を創り出すタンパク質が含まれる乳を出すというのである。
 そのスパイダー山羊の乳からクモの糸とまったく同じ糸を作り出すことにはまだ成功していないらしいが、その10分の1の強度を持つ糸を作り出すところまではいっているらしい。そう遠くない時期に、スパイダー山羊の糸で作ったストッキングや着物が登場するかも知れない。
 『HOTWIRED』にも、クモの糸の開発に関する記事が載っていた。それによると、一番最初に実用化されるのは、米陸軍の防弾服だろうということだ。クモの糸の開発自体、軍事目的だったとは思わないが、軍が絡む研究は実現化が早い。
 それにしても……別の生物に別の生物の遺伝子を組み込むことは、すでに一般的な技術になっているのだろうか。これが、キリスト教国で平然と行われているのだから、神様はいったいどこへお隠れになったのか? と聞きたくなる。
 スパイダーマンはいうなれば、クモの遺伝子を持った人間ということだ。ならば、指からヒュイと糸は出せなくても、人間の遺伝子にクモの遺伝子を組み込めば、スパイダーマンは生まれるのである。コミックヒーローは実現可能か不可能か。これは人間の遺伝子組み替えを許すか許さないかで、可にも不可にもなるってことだ。
 つまり、なにごとも、ヒトの意志で決められるってことである。その意志の目的は何か……それが問題だ。

投稿者 かめちゃん : April 1, 2004 06:00 PM

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