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カメちゃんのお出かけ帳

チームマイナス6パーセント

かめちゃんのBlog

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2004年04月02日

全席優先席

 なんでこんなもんあるんだろう? ……と思うものに、「シルバーシート」がある。こんな席なくても、フツー、ご老人や具合の悪そうなヒトがいれば、席譲るだろ……と思うんだが??
 久しぶりに横浜に出て、地下鉄に乗った。で、驚いたのは、窓一面に、「全席優先席」というシールが貼られていたことだ。そういえば、中田市長がそんなの導入したとか言っていたのを思い出した。が、恥ずかしくないかい、これ。外国人が見たら「日本人は、こんなことまで指示されてんだ、おこちゃまみたい」と言われそうだ。シールを貼って強調しなくても、譲るヒトは譲るし、譲らないヒトは譲らない。自然と譲るヒトを増やしたいなら、押しつけるようなやり方じゃなくて、他にもあるだろうに……と思うのだが。
 どうも、なにもかも規則や義務で(半ば)強制されるのは、居心地が悪い。「全面優先席」という張り紙と「携帯電話の電源は切って下さい」という張り紙の電車の中で、目の前に老人がいるのに気づかないヒトや、平気で通話しているヒトもいる。
「注意するべきかな~。でも、最近は逆ギレされるしな~」とたぶん、その車両に乗っていたヒトの何人かはそう考えながら、イライラしていたことだろう。電車に乗っているだけで、なぜか不愉快な気分になってしまうのだ。
 だいたい、なんでご年配や身体の具合の悪いヒトに席を譲らなくちゃいけないのか。「ルールだから守れ!」ではダメなのだ。
「こっちだって、まる1日働いて、疲れてんだ。座ってて何が悪い!」というヒトもいるだろうし、「同じ運賃を払ってんだから、座る権利はある」というヒトもいるだろう。
 いや、だからね、疲れてる疲れてないとか、運賃は同じだとか違うとかの問題じゃないのだ。乗り物はだね、危ないのだよ、本当は。
 あれはスペインだったかポルトガルだったかのバスでのことだ。どの国も、バスはご年配の方々がよく利用する。日本でも、客が席やてすりにつかまる前に発信することはあるが、その時も、おばあさんが、席に着く前に、発信したのだ。それほど乱暴な運転ではなかったものの、そのおばあさん、身体のバランスを崩し、バッタンと前のめりに転んでしまったのだ。その瞬間、バスの乗客一同、息をのんだ。その倒れ方があまりに激しかったからだ。バスは急停止し、運転手は運転席から、すぐそばにいた乗客たちが、おばあさんを助け起こすのを見守っていた。幸い、おばあさんは無事だったようで事なきを得たが、あの倒れ方は本当に危ない。たぶん、若いヒトなら踏ん張れただろうぐらいの揺れだったが、足腰が弱っているご年配の方には耐えられない揺れだったのだろう。
 あの光景を見てからは、何も鉄道会社やバス会社は、思いやりを強制するために席を譲れと言っているのではないことがよくわかった。足腰の弱いご年配や、体力のない具合の悪い人が立っているのは、危険なのだ。席は疲れているヒトが座るというよりは、揺れに耐えられないヒトが座るものなのである。
 それよりなにより、本当に、優先席をもうけなければならないほど、席を譲るヒトは少ないのだろうか? 逆に、そんなものがあるから、「年寄りは優先席に行け」と思ってしまう若人が増えてしまうのではなかろうか。「だから全席優先席にしてみました~」なのかも知れないが、全席ということは、「別にオレがかわってやらなくてもいいじゃん」と義務を転嫁するだけだろう。
 いずれにしろ、「ああしなさい」「こうしなさい」という張り紙は、見ているだけで情けなくなる。市長さん、もう少し、市民を信じてみたらどうなんです? 
 いや、「これが信じてみた結果なんです。しょせん、おこちゃまなんですよ」……なんて言われていたらなんとしよう。

投稿者 かめちゃん : April 2, 2004 06:02 PM

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