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かめちゃんのBlog

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2004年04月20日

最後の晩餐

 あれは何年前のことだろう。イタリアはミラノ。教会前で、傘もささずに30分ほど並んで観たものは……かの有名なレオナルド・ダ・ヴィンチ作『最後の晩餐』だ。
 が、絵は修復中。おまけにその後、culiは熱を出して、楽しい旅行が苦しい旅行になってしまったという、ありがたくない思い出だったりする。あのときは「無神論者のくせに見に来るな!」と天罰でもくらったのかと思ったほどだ。
 最後の晩餐は、拘束される前夜、イエスが12人の使徒ととった夕ごはんのことである。イエスはその席で、パンと葡萄酒を使徒に与え、「パンはわたしの肉で、葡萄酒はわたしの血だからね」と告げた。そして「このなかに、わたしを裏切る者がいるんだよね」と運命を予言するのだ。
 この晩餐のシーンは、古くから多くの画家によって描かれてきたテーマらしいが、今日まで「レオナルド・ダ・ヴィンチのしか知らな~い」という状態だった。いや、どこか(本とかテレビとか)で、もしかしたら、別の画家の作品も観たことがあるのかも知れないが、記憶にはない(もし観ていれば、「ユダはどこだ?」とユダ探しゲームをしていただろうから、記憶に残りそうなものなんだが)。
 しかし、今日、ユダ探しゲームなどしなくても、大・大インパクトを与えた『最後の晩餐』を見た。それも動物病院で。
 病院の控え室には、暇つぶし用に、雑誌が置いてある。動物病院なので、ペット関連の雑誌が豊富であり、当然、小動物ファンの間でNo.1のお勧め雑誌『アニファ』も置いてある。『アニファ』は、たいてい本屋で立ち読みして終わりにするので(本屋さん、ごめんなさい)、病院でじっくり読み返せるのはありがたいことだ(出版社さんにもごめんなさい)。
 で、いつものごとく、『アニファ』(2月号かな?)を手にとり、モルモットのページを探した。……で、ひっかかった。『最後の晩餐』である。
 その特集記事は、モルモットが出てくる芸術をかきあつめて紹介するというものだった。で、その絵画のコーナーで、レオナルド・ダ・ヴィンチ以外の見慣れない『最後の晩餐』を取り上げていたのだ。
 その絵があるのはペルーのクスコ。いまはなきインカ帝国の首都ですな。そのクスコのカテドラルに、その『最後の晩餐』が飾ってあるらしい。作者はマルコス・サパタという画家だ。
 このカテドラル、実はインカ帝国の神殿を壊して造ったといういわくつき。「これだからキリスト教徒は~」という思いをその絵にぶつけたのかどうだか知らないが(たぶん違う)、その晩餐の絵に描かれていたメインディッシュは、なんとモルモットなのである。しかも姿焼き。イエスの目の前の大皿の上に、デデンと置いてある。「なんでイエスさまがモルモット食うんだ~っ!」ということで、その『最後の晩餐』は、レオナルド・ダ・ヴィンチ以上に印象に残ってしまったのだ。
 ペルーはもともとモルモットを食べる国なので、身近な食べ物を描いたんだろう。まあ、宗教画の目的のひとつは「キリスト教徒になりませんか?」という勧誘なわけだから、「史実と違っても、気にするな」なのだろう。
 悲しいのは、日本人観光客が、クイ(モルモットのことだ)をでかいネズミという認識で、食べていることだ(足がおいしいらしい)。いや、モルモットを食べるなといいたいんじゃない。こっちだって、スペインでウサギ食べたし……。そうではなくて、異国で変わったものを食べるときは、ソレが何か、よくよく調べてから口にしたほうがいいんじゃないかい? と思っただけだ。食べた後に「モルモットだよ」と聞いてショックを受けないように……(ショックを受けるのはモル飼いだけか?)
 そういえば、3月で終わってしまったテレビ朝日の『ニュースステーション』で、「最後の晩餐」という名物コーナーがあった。「明日、地球が破滅してしまうとしたら、最後に何を食べたいか?」という質問を、ゲストにぶつけるのだ。
 ペルーで最後の晩餐の絵が描かれた時代、ペルーの人々は「それはクイだ」と答えたのだろうか。それはそれで、名誉なことかも知れないが、さて、自分ならどう答えるだろうか。
 やっぱり、「幸せのレシピ」のシュークリーム! 決まりだな。

投稿者 かめちゃん : April 20, 2004 06:33 PM

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