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カメちゃんのお出かけ帳

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かめちゃんのBlog

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2004年05月09日

辞任するんですねっ!

 まあ、確かに、許せないし、みっともないし、釈明を聞く気にもなれないけれど……だからといって、なんで報道する側の人間が、野党第一党の党首に「明日、辞めるんですね!」なんて圧力かけてんだろう。
 今日のテレビ朝日の『サンデープロジェクト』は、見ていて気分が悪くなった。渦中の人、民主党の菅代表が急遽、ゲストで出演していたのだが、司会者はほかの報道番組にもでまくっていることを責めた上、「釈明はほかで聞いた!」とまったく本人に弁明させないのである。そして「そんなこと聞きたいんじゃない。なんで辞めないのか!」と、さも本人の口から「辞任します」という言葉を聞き出すのにやっきになっているように思えてしかたなかった。
 まあ、正直言って「代表は降りた方が賢明なのにのぉ」とは思っている。だけど、「辞めろ」とは言えない。決めるのは本人であり、党の執行部のヒトビトだ。もちろん、怒りはわからなくもない。だけど、司会者が一方的に言いたい放題という番組は、どうも怒りを覚えてしまう。
「菅さん! 戦略は間違えている気がするけど、マスコミの圧力で辞める必要なんてないぞ! 辞任することで責任をとるという形は逆に無責任だっ!」と応援してしまいたくもなる。
 人質の件といい、今回の年金の件といい、最近のマスコミはどうも世論に迎合しているようで、実は世論を率先して誘導しているんじゃないかと思えてしかたないのだ。しかも、どの方向をめざしているのかわからなかったりする。
『ビデオニュース』に、レイの人質になっていた安田氏と渡辺氏が出ていてしゃべっていたのだが、自分の言ったことやその状況が正確に報道されていないことに憤っていたし、高遠さんの実家に批判の手紙や電話が相次いだという報道も、実は、激励の手紙の方が、遙かに上回っていたというのである。なんだか、批判者のほうが多いような錯覚になっていたけれど、本当はそんなことなかったようなのだ。
 今日は繰り返し、菅氏の進退について「辞めることは避けられない」「明日、辞任する模様」など、まだなんとも決まっていない状況をひとつの方向へと導いているようなニュースが多かった。ま、福田氏はマスコミの性質を十分把握した上で仕掛けてきたな、という感じがするし、どう考えても彼の方が世間様をよくわかっていらっしゃった……ということで、菅さんの負けだろう。一度信頼を失った者が、「誠心誠意、説明すれば、理解してもらえる」という理想論を掲げても、世間様には通用しないのだ。
 だけど、本来、マスコミっていうものは、信頼や地位を失った者や、社会的弱者に「説明すれば、理解してもらえる……かも知れない」という場を与えるものじゃないのだろうか。もちろん、それをもくろんで、菅氏はあちこちのテレビにでまくったのだろうけれど、どうもそのもくろみは外れたようですな。
 エンデの『モモ』の主人公は、黙ってヒトの話を聞くのが得意で、村人達は彼女に悩みを聞いてもらいにやってくる。村人たちは一方的にしゃべりながらも、徐々に自分が何がいいたいのか、どうすればよかったのかを自分自身で見いだしていくのである。
 司会者やコメンテーターが、自分の話を押しつけながら、ゲストの話を聞き出そうとするやり方は、相手の本音を引き出すのではなく、ポロッと口を滑らせてしまう思慮のない考えを引き出すだけのような気がするのだ。そしてその浅はかな言葉が重みを増していき……ゲスト沈没。あるいはすれ違いの平行線は続くよどこまでも……。
 ま、不祥事が起こる度に、ルールに則り粛正していた新選組は、内部から弱体化してしまったわけだし、なにも「自己責任とは辞任すること」ばかりとは限るまい。マスコミが「辞めろ」という論調一色になればなるほど、そう言ってあげたくなるから不思議だ。
 ま、ただし、本人がそう言っても効力ないですからな。

投稿者 かめちゃん : May 9, 2004 11:50 PM

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