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かめちゃんのBlog

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2004年05月10日

踊る著作権

 winnyというファイル交換システムソフトを開発した技術者が、「著作権法違反幇助」の容疑で逮捕された。このソフト、インターネットを通してユーザー同士が著作権のある制作物(音楽、映像、ゲームなど)を自由にコピーしあえるモノらしい。しかも、匿名性が高く、誰からコピーをもらったのか、わからない仕組みになっているという。
 このニュースを聞いて、culiは、「だ・か・ら~、ファイル交換対策の自動課金システムを早く作ればいいって言ってんのにぃ」とぼやいた。ネット時代が到来すれば、こういうユーザー同士の流通が活発になるのは目に見えていたわけで、ネットが不法地帯となることも危惧されていた。そうなれば、ネット社会から本来の自由が奪われてしまうのも、必然だ。
 モラルで縛るよりも、技術で縛る。悲しいけれど、「良心や良識に頼る」という理想型自由社会の実現には、まだまだほど遠い。アメリカはwinnyのようなファイル交換ソフトの利用者をパンパンとっつかまえて抑止力にしようとしているようだが、それに効力があるのか、実体はよくわからない。国民年金未納者をバンバンとっつかまえても、制度の信頼性は回復されないわけであり、今日のNHKニュースの世論調査では、60%以上のヒトが、「そもそも、システムが悪いんじゃん!」と答えていた。
 というわけで、そのファイル交換というシステムを流通させた技術者が逮捕されたわけだが、彼は確信犯のようで、著作権法の問題に一石投じたかった、捕まるのは仕方ないと言っているようである。自分の名誉をかけ、ネット社会に法の介入をしやすくさせてまで、彼はいったい、何を言いたいのだろうか。
 権利処理は確かに大変だ。昔、百科事典の改訂版の手伝いをしたことがあるが、その細かい項目の著者ひとりひとりに連絡をとり、了解を得、報酬を払わなければならなかった。「なんてめんどくさいんだ!」と正直思ったのだが、どんな著作物にも、著者の時間と労力がかかっているわけで、ないがしろにしちゃいかんのである。
 確かに最近はなんでも「権利、権利」と主張する輩が多すぎる気もするし、そもそも、この世界には、まったくのオリジナルってものはないだろう。誰かの作品の影響をうけ、新しい作品が生まれ……の繰り返しなのだ。だけど、セリフひとつにしても、文章の1行にしても、前出している作品に同じ表現があれば「まねっこ!」と訴えられかねない。なにか新しいモノを作るときは「誰も使ってないかなぁ~」と気にしながら作らなくちゃならないのだ。その不自由さは、わからなくもない。なにごとも、行き過ぎは問題だ。
 前にも日記に書いたけど、いまや一億総表現者であり、著作者なわけで、著作権の問題は、誰もが関係する身近な問題だ。winnyのようなファイル交換ソフトを使っているヒトもしばし「自分が時間と労力をかけて作った作品を勝手に流通されたらどう思うか」と考えてみてもらいたいものだ。それでも無料で簡単に見られるものなら見たい! というのであれば、著作権法を見直し、変える努力をするべきじゃなかろうか。
 たぶん、著作権を根本から考え直す前に、現行法に則った、技術の縛りがやってくるだろう。ただ、それより前に、ネット社会への政府の過剰介入や著作権行使の行き過ぎで、「いつのまにか、言論の自由がなくなりましたな」とならないことだけは祈りたい。

投稿者 かめちゃん : May 10, 2004 12:04 AM

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