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かめちゃんのBlog

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2004年06月03日

深海の世界

 この時代に生まれて本当によかった! と思えることのひとつに「ぜったいに見ることができない世界を見ることができる!」……ってのがある。つまり「カメラのある世界は楽しいな」ってことだ。
「生命」は、それぞれ生息できる範囲が決まっているものだから、その範囲を超えた世界には行くことができない。だけど、命をもたないカメラの目は、その環境に耐えうる設計さえすれば、どんな世界にも侵入できるのだ。これは(本当は)すごいことである。居間で食事をしながら地球の姿を見ることもできるし、火山の噴火の様子を見ることもできる。
 だけど「だからどうした? 別にたいしたことないじゃん」……と思ってしまうのも否めない。それは、ひとえに見慣れてしまったせいだろう。いまでは、ハッブル宇宙望遠鏡が見せてくれる太陽系外惑星の姿にも「ふーん」ってな感じで感動しない(オポテュニティの火星もね)。それより、ヒトの創造力から生まれたモンスターのCG映像を見て、「おお、すごい!」なんて思ったりする。
 しかし、である。何度見てもその美しさと神秘さに圧倒されてしまう世界がある。深海の世界だ。その世界の生物たちを前にすれば、ヒトの創造力から生まれたイミテーションの世界など霞んでしまう。もしも神様がいるならば、いったいなんの目的で、誰も知らない海深く、このような不思議な生物を創りだしたのか聞いてみたくなる。何億年も姿を変えることなく生き続ける深海の生物たちの存在は、「しょせん、地上に生きる生物なんざ、まだまだ新米よ」と生命の歴史の長さを痛感させてくれるものだ。
 こんな世界を拝めるのも、カメラのおかげである。たとえ素潜りの名人、Jマイヨールにしても、せいぜい水深100メートル程度しか潜れないのだ(それはそれですごいけど)。
『ナショナルジオグラフィック』の今月号に、その深海の世界が特集されていた。場所は、カリフォルニア州、モントレー湾海底峡谷。深いところでは、水深3800メートルに達する。そんな深い峡谷に、無人探査機『ディブロン号』が潜航し、その神秘の世界に光を当てている。掲載されている写真はほとんど捕獲してきたサンプルを水槽内で撮影したものらしいが、現場では、リアルタイムでカメラを通し、海の底を探険していたわけだ。まだまだ謎だらけの深海の世界を探り当てていく気持ちはどんなものだろう……うらやましい。
 それにしても、水温5度、酸素もほとんどなく、おそろしいほどの水圧がかかる世界であっても、生命というものは適応し、生きているわけだ。これはこれで、やっぱりすごいことだ。その生態のほとんどは、まだ解明されていないらしいが、そこで息づく生物たちの多くは、身体は透明で、発光するシステムを持っているという。なんでだろう……(ってことを100年以上、研究しているそうだ)。
 地上の限られた場所でせわしなく生きている我々の世界の遙か下には、数億年の昔から進化していない、のんびりした生物の世界が広がっている。そんな世界を見ていると、小さいことで一喜一憂していることがアホらしくなってくる。とはいえ、深海魚に生まれればよかった……とは思わないけどさ(オウムガイならいいかも! あの螺旋の謎を知りたいのだ……ってオウムガイになってもわからないか)。

投稿者 かめちゃん : June 3, 2004 12:44 AM

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