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カメちゃんのお出かけ帳

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かめちゃんのBlog

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2004年06月16日

固有種は弱し、外来種は強し

 ある日、電車に乗ってボケーッとしていたら、目の前にアメリカ系のおおきなヒトが立った。
「でかいな」と思いながら、あたりを見回すと、北欧系(か?)の女性が一緒にいた中年日本人ビジネスマン相手に、怒ったように母国語(英語でもフランス語でもドイツ語でもスペイン語でもなさそうだった)でまくしたてていた。かと思えば、汚いリュックを背負い、困った顔をして地下鉄路線図をながめている、これまたアメリカ系(ホントか?)の若者が。耳をすませば、中国語と思わしき言葉も飛び交っている。
 ここはどこ? ……いやはや、日本も国際色豊かになったものだ。
 毎日新聞に、「小笠原諸島で北米産のグリーンアノール(緑色のトカゲ。小さいけどイグアナ種らしい)が大繁殖し、オガサワラトンボなど昆虫の固有種が絶滅の危機に瀕している」とあった。どうやら米軍の物資の中に紛れ込んで上陸したらしい。
 グリーンアノールのような外来種が日本固有種を食い尽くして絶滅に追い込んでいるというニュースはずいぶん前から聞いている。もっとも有名なのは、ブラックバスやブルーギルなどフィッシングブームで放流された外来魚だが、そんなもんじゃすまない。金魚の水槽を飾るホテイアオイも日本の河川で大繁殖して日本の水草を枯らしているし、あのかわいいミドリガメだって、本当の名前は北米産のミシシッピーアカミミガメで、いまや日本の池や湖を占領している。ハブを退治してもらおうとインドから連れてきたマングースは、ハブはとらずに絶滅危惧種の小動物を襲っている……ときりがない。
 世界が狭くなれば、とうぜん、ヒトだけじゃなく、微生物から哺乳類まで、あらゆる生物が島国日本を訪れる。うまく共生してくれればいいものの、弱肉強食の自然界にあって、そんなことが許されるわけもなく、閉ざされた島国で生態系を守ってきた固有種は、大陸で生き残ってきた外来種にことごとくやられ、生態系(環境)を変えられているわけだ。
 いったん、なだれ込むと、くい止めるのは難しい。だからといって、なだれ込むのを止めることも難しい。弱いものは絶滅し、強いものだけが生き残っていくしかないのだろう。なんだか、いまの社会構造と重なってみえて、憂鬱になってくる。まるで地球規模で大改革をやっているみたいだ(ヒトの社会も含めて)。
 モルモットは160年ほど前、オランダから日本にやってきた、いわば外来種だ。もし、野生化していたらと思うと……。いや、日本産ノラネコたちによって、逆に絶滅させられてたな。こんなにのろまで弱い動物が、自然界で生き残るのはムリだろう。
 だけど、弱くたって生きる権利はあるんだぞ! と、無垢なメルちゃんの顔を見て思うのである。

投稿者 かめちゃん : June 16, 2004 01:06 AM

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