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かめちゃんのBlog

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2004年06月25日

小さな物語の大きな教訓

 大河ドラマ『新選組!』のガイドブックを買いに本屋に行ったら、また別の本を買ってしまった。お金がないときに、本屋に行くもんじゃないですな。
 その本『Good Luck』(ポプラ社)は、店頭の新刊コーナーに積まれており、ポップの文句には「世界50カ国で出版決定の話題作!」「自分に幸運を贈る本」とある。ページ数は100ページちょっとの薄い本で、いわゆる「大人の童話」系だ。著者はA. ロビラとF. トリアス・デ・ベス(スペイン系?)のふたり。しかし、彼らは作家ではない。マーケティングのプロ、ビジネスマンである。
「ああ、数年前に流行った『チーズはどこへ消えた?』や『葉っぱのフレディ』『世界がもし100人の村だったら』と同じようなものだろう」と思いながら手に取った。
 仕事や生活、それに人生に役立つ知恵や教訓を小さな物語に託し、易しい言葉で伝えることは難しい。この手の小さな本に書かれていることは、たいてい、論文系の分厚い書物でうんざりするほど語られているものだ。だけど、それらの分厚い書物が、本当に伝えたいことを、もともと興味のある学生や専門家以外の、どれだけのヒトビトに伝えることができているというのだろう。「活字離れ」「本を読まない」と嘆くより、読んでもらえる努力を専門家たちはしているのだろうか……と疑問に思う。
 ま、一番旬な例では、各政党の「マニフェスト」。本当に伝えたいと思うなら、箇条書きにされてもなお堅苦しい言葉を並べるだけでなく、「なぜそうしなければならないと思っているのか」その背景を小さな物語にでも託し、誰にでもわかるように伝える努力ぐらいすればいいのに……と思う(つまらない話なら逆効果か)。
 さて、この『Good Luck』という小さな物語のテーマは、「幸運の招き方」である。「幸運は天から与えられるものでも、偶然訪れるものでもない」「幸運を手にしたいなら、それなりに努力しましょうね」というごくあたりまえの話しである。
 が、やはり、それが表現力というのだろうか、物語としておもしろくできているのだ。感動もするし、納得もする。これなら子どもからお年寄りまで、この本が何を伝えたいのか、その主旨を自分のものとして受け止めることができるに違いない。
 いま、携帯で読む小説が、活字離れした世代間に浸透し始めていると聞く。これからは、電車の行き帰りで読めるぐらいの小さな物語が流行るかも知れない。それにはますます、短く易しい言葉でムツカシイことを伝える技術力が求められますな。
 あ、日本にはもともとあるではないかっ! 究極の短文、俳句と川柳が! ……だめか。短すぎてひと駅も持たない。


Good Luck
アレックス・ロビラ フェルナンド・トリアス・デ・ペス 田内 志文

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投稿者 かめちゃん : June 25, 2004 01:16 AM

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