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かめちゃんのBlog

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2004年07月04日

月の土地

 世の中、いろんな商売があるものである。
 あるテレビ番組で「月の土地が売られており、ハリウッドスターなど、多くの著名人が<夢>として買っている」と報道していたのだ。
「月の土地? そんなもの誰が何の権利があって売ってんだ!」と驚きと不快感が同時に起こった。
「なんで不快感? しょせん夢なんだし、いいじゃないか」というヒトも多いだろう。しかも非常にリーズナブルで1エーカー2700円。地球上の土地と違って、誰にでも買える値段なのだ。購入しているヒトたちも、「土地を買った」というより「夢を買った」と思っているに過ぎないようだ。
 だけど、なんだろう、この不快感は。少なくとも、青い月をながめ「あの月の一部はオレ様のものなんだ」と思うことには、なんら夢を感じない。なんで月(の一部)が自分のものだとうれしいんだろう? 確かに所有欲は誰にでもあるけれど、なぜ心で思うだけじゃダメなんだ? 月の原住民(いるか!)が売っているわけじゃなく、地球上の一社が発行しているだけの「権利書」をなぜ欲しがる? わからない。
 販売元はアメリカ・ルナエンパシー社という会社である。その会社は、国際条約である宇宙条約(月その他の天体を含む宇宙空間の探査及び利用における国家活動を律する原則に関する条約:1967年)には、個人が月を所有してはならないということは明記されていないから法的にクリアしていると主張している(国家の所有はダメ)。また、月協定(1984年)では個人の所有も禁止しているけれど、批准している国は少なく、この会社のあるアメリカ(日本も)は批准国ではない。なので、月を個人が所有するには問題がないというのである。
 なるほど、自国が批准してないからいいんだ……では、やっぱり不快感は拭いきれない。たぶん、しっくりこないのは、ヒトの定めた実定法(人定法)じゃなくて、自然(ヒト)に内在している自然法にひっかかっているような気がしてならないからかも知れない。
 宇宙条約や月条約がなぜ生まれたのか。その条約をざらっと読むと、なるほど、そこには、ヒトが地球で行ってきたことの反省が含まれているような気がしてならないのだ。つまり、「土地(資源)の主権を争うことはもうたくさん。宇宙に境界線(国境)はいらない」というメッセージが読みとれるのである。
 個人的に、その考えには賛同する。だから、たとえ国が批准してようがしてなかろうが、宇宙に国有、私有を認めない月条約は守りたい。いかなる境界線も引いて欲しくはないのだ。
 だから「法的にクリアしているから」という理由で月を勝手に販売する会社には、不快感を感じるんだろう。1エーカー2700円。購入したヒトの数は約130万人。<夢>を売る会社は、金持ちの夢を手にしましたな。

投稿者 かめちゃん : July 4, 2004 01:31 AM

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