MENU
カメちゃんのお出かけ帳

チームマイナス6パーセント

かめちゃんのBlog

« 間に合うのか? ギリシャ | メイン | 土星鑑賞 »

2004年07月14日

隠しちゃえ体質

  白骨温泉の野天風呂は、草津温泉のブレンド湯だった? ……これ、笑っていい話なんだろうか? ……ねぇ。
 長野県の安曇村はいいところである。水はきれいだし、秋に行ったときには、水田の稲穂が黄金色の絨毯のように広がっていて、思わず、その上に寝ころんでごろごろ転がりたい! なんて思ったものだ(実際やったら泥の中に落ちるだけなんだが)。
 その安曇村にある白骨温泉で、約8年前から、ねずみ色に変色してしまったお湯を乳白色の色に戻すために、草津温泉の入浴剤を混ぜていたというニュースがあった。もちろん、全部の宿でやっていたわけではない。公共野天風呂と2軒の旅館だ。なんでも、湯量が減ったため源泉を移動したら、変色しちゃったそうである。成分や効能は変わらず、色だけが変色した……というのであれば「着色したい(無害だし)」という気持ちはわからなくはない。「着色ぐらい、許容範囲」と思い込むのもわからなくもない。白骨温泉=乳白色の温泉というブランドイメージを守ることが第一だと判断したんだろう。
「隠すことが一番のダメージになる」ってことは、牛乳や鶏や牛肉や車を見てきてわかっているだろうに(いまさら、8年前からやってるとは言い出せないか)。この「隠しちゃえ」という体質は、特定の業界や特定のヒトだけが持っているものではなく、たぶん、誰もが持っているものなんだろう。
 どうもこの手の話を聞くと、アンデルセンの『はだかの王様』を思い出す。「おろかものには見えない布で作った服」という宣伝文句で、王様も家臣も町のヒトビトも、おろかものと思われたくないがためにウソをついて王様の服をほめちぎる。子どもだけが「王様はだかじゃん」と正直に言って、大人たちは真実(仕立屋に騙されたんだよ!)に気づくという誰でも知っているお話だ。
 これ、子どもの時に聞いたとき、はたして自分はこの子どものように正直に言えるだろうか? と考えた。「言えないかも知れない」。おろかと思われることよりも「みんなと違うことを言うのが怖い」と思ったからだ。真実よりも、みんなに合わせることが大切なんじゃないのかと、そんな気がしたのだ。
 高校生が大麻の販売ルートをつくっていたと、二十人以上が逮捕される事件もあったけど、これも悪いことをしている自覚を持っていた子はいたと思うのだ。ただ、それよりもみんなに合わせることが大切だったのだろう。
 社会的な悪事には有無を言わせず「正直になれ!」であるが、白骨温泉の場合は、変色したのはアクシデント。わざわざ隠して悪事にしなくても、ほかに手があったんじゃないだろうか。
 どうしてねずみ色に変わったのかをきちんと説明して、「シルバー色の温泉にクールにイメージチェンジ!」と明るくうたってもよかったのでは?(ねずみをマスコットにしたりさ……逆効果か?)まあ、売り方ひとつ間違えると、悲惨な結果になるけれど、隠して発覚するよりはマシだったろう。
 ともあれ「命の大切さ」を教えるのもいいけれど、真実を告げるよりも「隠しちゃえ」と(無批判に)みんなに合わせてしまう体質をどう変えていけばいいのかも、考えるべきじゃないでしょうかね。

投稿者 かめちゃん : July 14, 2004 10:40 AM

コメント


コメント用ボックス

コメントをお寄せくださる際は、お名前(必須)、メールアドレス(必須)、URLをご記入ください。




保存しますか?