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かめちゃんのBlog

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2004年07月25日

映画鑑賞~スチームボーイの巻~

  最近、観に行く映画はアニメばかり……ま、仕方あるまい。culiのお仕事のつきあいだ。それにこの映画の舞台は19世紀イギリス。しかも、万国博覧会会場。美しい絵で再現された水晶宮が観られるだけでもま、いっか……ってことで、大友克洋監督の『スチームボーイ』を観てきた。
 この監督、かつて『AKIRA』というマンガ(映画化もされた)で一世風靡したヒト。知るヒトはよく知っている。観にくる客のほとんどは、「この監督の映画だから」ってことで、きている感じだ。まあ、製作期間9年、総制作費24億円の大作ということできているヒトもいたかも知れない。
 原作がマンガやテレビアニメであれば、ある程度、作品の内容もわかっているし、キャラクターにもなじんでいるので足を運びやすいけれど、オリジナル作品となれば、やはり、監督の知名度に左右されるものなのだろう。あるいは声優さんに有名人を呼んでくるとか。ジブリの次回作『ハウルの動く城』の声優人は、倍賞千恵子と木村拓哉だし。
 さて、このところ『イノセンス』『アップルシード』そして『スチームボーイ』と、お金をいっぱいかけたオリジナルアニメを立て続けに観てきたけれど………………
 確かに、絵はどれもこれもキレイすぎるぐらいキレイだ。今回のスチームボーイは雰囲気が手書き風でやわらかく、まさに19世紀の絵本の世界。水晶宮もみごとだった。
 が……
 肝心のストーリーがつまらない。舞台は1866年、発明の時代(史実ではロンドンの万博は、1851年なんだけどな)。奇抜なアイディアひとつで財をなすことができる夢の時代の発明一家に生まれた息子が主人公。だけどこの少年、どうも祖父と父親の発明(=科学)に対する考え方の違いのなかで、ただ翻弄されているだけである。ま、フツーの少年ということか。
 科学は人類の夢と平和のためにあるものと考える祖父と、場合によっては、軍事目的に利用されるのもやむを得ないと考える父親。20世紀的ジレンマですな。
 祖父と父親が発明したのは、三つのスチームボール(夢の高圧力エネルギーですな)で飛ぶ夢の城。そのオーナーの財団は、その城(博覧会パビリオンのひとつ)を最強兵器の要塞として、その中で数々の武器を売買しようとしている。それを阻止しようとするイギリス政府側(祖父はこっち)と財団側(父親はこっち)とで、スチームボールの奪い合いが始まり、主人公が巻き込まれていくという話しだ。ボールの奪い合いは、やがてイギリス軍と財団との戦闘に発展し、博覧会会場どころかロンドンの街の一角も派手に破壊しつくして終わる。ちなみに映画でこの戦闘を「戦争」って表現していたけど、「戦争」の定義は国家間の国際的な軍事行動のことじゃないのかい? 博覧会会場にいたビクトリア女王は宣戦布告したの? 財団相手にだけど。
 で、感想だが。
 美しい絵と派手なアクションを楽しみたいヒトにはお勧めである……が、それだけだ。どうも芸術性と技術力ばかりが一人歩きして、肝心の内容が置いてきぼりにされているという感じがしてならない。いいのかなぁ、こんなアニメばかりで。DVDで観たディズニー映画『ファインディング・ニモ』のほうが100倍よかった。なにがいいかって……それは、記憶に残ったからだ。
 最近、映画館で観た3本のアニメ映画は、どれもジェットコースターに乗ったときと同じ。楽しみが続くのはその一瞬だけで、あとは何も残らない。まあ、絵がキレイだったという印象だけは残ったけれど。
 まあ、映画の感想なんてヒトぞれぞれで、しっかり心に刻まれたヒトもいるんだろうけどね。次は秋公開の『ハウルの動く城』を観に行くことになるのかな? 日本がアニメ大国ならば、絵に劣らない、心に残る優れたストーリーを創ってほしいものですな。  
 
 

投稿者 かめちゃん : July 25, 2004 10:53 AM

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