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2004年07月28日

ギリシア特集~ギリシア神話 その2~

  むかし、中学校のせんせいが「自分の人生のバイブルとなる本は必ずあります。その1冊を探しなさい」とのたまった。
 あれからウン十年。果たしてそんな本に出会えたか? 出会えてない気がする。片身離さずボロボロになるまで、ことあるごとに読み返すような本……ゲームの攻略本か?
 さて、130年ほど前、古代ギリシアの詩人ホメロスの描いたとされる叙事詩『イリアス』と『オデュッセイア』を人生のバイブルとしたドイツ人がいた。彼は、少年時代にこれらを読み、「これは史実だ! 伝説の都市トロイアは実在する!」と人生を遺跡発掘にささげることを決意し、そのために働いて働いて働いて金をためて、40歳後半の働き盛りにばったりと仕事を辞め、夢の遺跡発掘にとりかかった。そして、おめでとう! みごとトロイアの遺跡を掘り当てたのである(でも、そこはトロイアの遺跡じゃなかったんだよね。もっと下の層だったんだよね)。
 もっと昔。いまから2300年ほど前、同じホメロスの叙事詩を「これは先祖の物語だ! わたしは英雄アキレウスの血を受け継いでいる」と盲信したマケドニアの王子は、誰もが度肝を抜く大遠征を成し遂げた。彼は恩師アリストテレスからもらった『イリアス』を護身用の短剣と一緒に片身離さず持ち歩いていた。
 そしてつい先日、「ギリシアでオリンピック開かれるし~」というもくろみかわからないけれど、ブラッド・ピット主演の映画『トロイ』(もちろん原作は『イリアス』)が公開され、まずまずの興行成績を収めた。映画は観てないので感想は述べられないけど、映画を観る基準としている「みんなのシネマレビュー」というサイトでは、10ポイント中7ポイントちかい数字を上げているので、わりといい出来なのだろう(このポイント、けっこう、当たる)。
 こんな数千年間も人気が衰えない物語は、後にも先にもホメロス作品しかあるまい。このふたつの作品は前8C後半頃に成立したようであるが、ほんとうにホメロスの作品なのかどうだかよくわかっていないようで、そもそも実在した人物なのかも謎のよう。もともとは口承で伝えられていた物語を、文字が生まれたこの時期に書き留められたものではないかと言われている(『世界の歴史5』中央公論社)。
 まあ、物語は作者の手を離れて勝手に生き続けるものなのだろう。いまに伝わるギリシア神話は、ホメロスの物語やヘシオドスの『神統記』(前8C)はもちろん、後世のギリシア人や、ヘレニズム時代を経たローマ人たちが創り上げた神話がごちゃになっているようだ。
 1C頃のアポロドーロスという人がまとめた『ギリシア神話』(岩波文庫)が、古代ギリシアで信じられていた神話にいちばん近いとされているが、これ、5頁まで読んでイヤになった。ものすごい数の神様の名前がでてきて把握しきれないのだ。200頁そこらの本なのに、人物、地名など固有名詞の索引が60頁以上ある。日本の神話『古事記』もそうだけど、登場人物(神様)多すぎ!
 ……そうなのだ。神話について書こう! と書いておきながら挫折してるってわけである。ただ、5頁そこら読んで「結局、神話とは権力闘争の歴史じゃないか?」という気はした。
 最初に全世界を支配したのはウラノス(天空)で、彼はガイア(地)を娶って数人の子ども(巨人族)をもうけておきながら、その子どもたちをタルタロス(地獄、黄泉の国みたいな地底の世界)に投げ落とし封じ込めた。怒ったガイアは末っ子のクロノスに復讐をさせ、ウラノスを切り刻み(その血で神様がまたいっぱい生まれるが)、政権を奪って……ってなかんじで始まる。こわ~。いまなら深刻な社会問題になる。
 ってことで、神話についてはもっと研究しなきゃ書けそうもない。すみません。でも、明日もギリシア特集だい!

投稿者 かめちゃん : July 28, 2004 10:58 AM

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