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カメちゃんのお出かけ帳

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かめちゃんのBlog

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2004年07月31日

ギリシア特集~観光名所 その1~

  「ぼくね、妖精が見えるんだよ。きみには見えないかも知れないけどね。ふふふふふ~」
 突然、こんなことを言った日には、周囲は急に優しくなり、心療内科医の元までタクシーを飛ばしてくれることだろう。しかし、周囲にプロタゴラスがいれば、「存在するモノは存在する。存在しないモノは存在しない。それを認識するしないは、ヒトによるもの。万物の尺度は人間なのだからの。ふぉっ、ふぉっ、ふぉっ」と軽く受け流してくれるに違いない。
 と、昨日の続きはまた今度にして(そればっかり)、このプロタゴラスともお友達だった都市国家アテナイの黄金期の指導者、ペリクレスが作った神殿のお話。ギリシア観光人気NO1のアクロポリスの丘にそびえたつパルテノン神殿である(その前にも神殿は建っていたようだがペルシアとの戦争で壊されてた)。
 なんでいきなりパルテノン神殿? ……って、3年前にculiが仕事でギリシアに行ったときの写真があったから。それだけ。
 もし、タイムマシンで過去に行けるとしたら、このペリクレスの時代(紀元前5世紀)のアテナイ(アテネ)も行きたい時代のひとつである。文学、演劇、音楽、自然哲学が花開いた黄金時代。いったい、街の雰囲気はどんなだろう、どんなモノを食べてどんな生活をしていたのだろう……と興味津々。が、現代の常識を抱いてその時代に降り立てば、きっとPTSDになってしまうに違いない。
「人間のうち、支配されるよう生まれついたものを征服して奴隷とする戦争は、狩猟として獣をとらえるのと同じく自然に即して正しい」「家父長が育てたくないと思って嬰児を捨てることに倫理的な罪悪感はない」「遊女は快楽のために、妾は日々の身の回りの世話のために、正妻は嫡子の子を生み家の中の信頼できる番人として存在する」(『ギリシア・ローマの盛衰』講談社学術文庫より)……なんて世界である。人権がないぞ。いや、市民ならあった。ただし成人男性だけ。
 さて、このパルテノン神殿。ペルシア戦争の際、アテナ女神に「戦争に勝利したらあなたさまの神殿を建てます」と約束したから建てたモノ。が、いざ、建設しようとしたら、お金がない。戦争には勝ったけど、損害も大きかったわけである。
 そこでペリクレスは、その頃、都市同士で結んでいた同盟=デロス同盟の軍事資金を着服! そんな汚れた金で神様の御殿を建てるとはなんという不道徳! なんて言っても「あたしらはあんたたちと違うのよ」と自尊心高すぎのアテナイ人にそんな言葉は通じまい。が、アテナ女神は神殿が気に入らなかったのか、次のペロポネソス戦争で、スパルタにさんざんやられちゃうわけだが。神様はすべてお見通しってわけですかな。
 まあ、パルテノン神殿はいまでは世界遺産。着服なんて小さい、小さい。たぶん、○○庁の建てたグリーンピアも2300年持てばきっと、世界遺産。その頃になったら許してやろう。
 さて、そんなペリクレスの時代。市民たちの楽しみは、饗宴である。飲めや歌えのドンチャン騒ぎ? さて、その話しはまた明日(じゃないかも知れないけど)。

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投稿者 かめちゃん : 11:12 AM | コメント (0)

2004年07月29日

ギリシア特集~ギリシア哲学 その1~

  「きみの意見は正論かもしれないけど、説得力がないんだよ」
 久しぶりに観た『朝まで生テレビ!』でのこと。言葉は正確ではないけれど、こんな意味のことを、某司会者が某パネリストに向かって言っていた。
 テーマはプロ野球。「1リーグにすんの? 2リーグのままでいくの?」っていうあの騒動についてだ。今回のパネリストは解説者や評論家、それに選手会会長の古田氏、「近鉄買います」と名乗り出たライブドアの社長さんなどだ。
 いつものごとく、仕事をしながら漠然と聴いていたので、細かな内容は覚えていないのだが、その某パネリストの話に「なるほど、この人の話は、理路整然としていて、わかりやすいなぁ」と感心した直後、冒頭の司会者の言葉がとんだのだ。そして続けて「こういう話は、当事者の古田選手が言えば、説得力がある」ってな感じのことを言ったのである。
「なんで? こんなに説得力あるのに」と違和感バリバリ……ではあったが、司会者の言うこともわからなくもない。しょせん、理論よりも人物(立場)がもの言う世界なのだ。解説者やジャーナリストが非常にいい意見を言っても、当事者(この場合は選手)のひとことのほうが共感を呼ぶ。同じ内容の言葉でも、誰が言ったかで評価が変わったりするものだ。
 むかし、ギリシアにヒッポクラテス(医学の祖とは別人)という青年がいた。彼は、アテナイで有数の名家の息子で、富も家柄も申し分なかった。そんな彼は「出世してやる! 名をあげるんだ! そのために全財産をはたいてでも教えを請いたい!」と願う人物がいた。プロタゴラスというソフィストである。
 ソフィストといえば、理屈をこねて相手を言い負かそうとする詭弁家……という悪いイメージがあるけれど、当時は大いに人気があった。この時期のギリシアは直接民主制。議会には市民全員(市民と言っても人口の40%以下だけど)が参加する。つまり、市民全員が政治家のようなものである。どこかの国とちがって、富や家柄だけでちやほやされる世界じゃない。秀でた人物と評されるには、弁が立たなきゃダメなのだ。
 この青年ヒッポクラテスは、弁術をはじめとするさまざまな知恵を得るにはプロタゴラスに師事するのがいちばんだと考えた。そこで彼を紹介して欲しいと、ソクラテスを訪ねる。そこで「ソフィストなんて、なんにも知らないヒトたちだよん。ぼくもだけどねん。だけど、ぼくは知らないことを知ってるんだよん」と諭されてしまうわけだが、それは徹底した論理的対話による結果なのだ。「高名で人気のある人物」も、ソクラテスの対話の中では無惨にもフツーのヒト(あるいはそれ以下)だと判明してしまう。
『朝まで生テレビ!』のような日本の討論番組を観て居心地が悪くなるのは、論理的に間違ってなさそうな意見が、情緒的な意見に負けてしまう(説得力がない)という場面が多いからかも知れない。
「日本のプロ野球をどうする!」というテーマを、古代ギリシアの議論好きな市民たちに討論させたらどうなるだろう? とふと思った。意味のない想像だけど、きっと、「そもそもプロ野球とはなんぞや」「なぜ、人はスポーツをするのか、そこから考えていかねばなるまい」と根っこから話が及んでいくことだろう。
 ところで、その青年の憧れたプロタゴラスという人物だが……とこの続きはまた明日(か?)


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投稿者 かめちゃん : 10:59 AM | コメント (0)

2004年07月28日

ギリシア特集~ギリシア神話 その2~

  むかし、中学校のせんせいが「自分の人生のバイブルとなる本は必ずあります。その1冊を探しなさい」とのたまった。
 あれからウン十年。果たしてそんな本に出会えたか? 出会えてない気がする。片身離さずボロボロになるまで、ことあるごとに読み返すような本……ゲームの攻略本か?
 さて、130年ほど前、古代ギリシアの詩人ホメロスの描いたとされる叙事詩『イリアス』と『オデュッセイア』を人生のバイブルとしたドイツ人がいた。彼は、少年時代にこれらを読み、「これは史実だ! 伝説の都市トロイアは実在する!」と人生を遺跡発掘にささげることを決意し、そのために働いて働いて働いて金をためて、40歳後半の働き盛りにばったりと仕事を辞め、夢の遺跡発掘にとりかかった。そして、おめでとう! みごとトロイアの遺跡を掘り当てたのである(でも、そこはトロイアの遺跡じゃなかったんだよね。もっと下の層だったんだよね)。
 もっと昔。いまから2300年ほど前、同じホメロスの叙事詩を「これは先祖の物語だ! わたしは英雄アキレウスの血を受け継いでいる」と盲信したマケドニアの王子は、誰もが度肝を抜く大遠征を成し遂げた。彼は恩師アリストテレスからもらった『イリアス』を護身用の短剣と一緒に片身離さず持ち歩いていた。
 そしてつい先日、「ギリシアでオリンピック開かれるし~」というもくろみかわからないけれど、ブラッド・ピット主演の映画『トロイ』(もちろん原作は『イリアス』)が公開され、まずまずの興行成績を収めた。映画は観てないので感想は述べられないけど、映画を観る基準としている「みんなのシネマレビュー」というサイトでは、10ポイント中7ポイントちかい数字を上げているので、わりといい出来なのだろう(このポイント、けっこう、当たる)。
 こんな数千年間も人気が衰えない物語は、後にも先にもホメロス作品しかあるまい。このふたつの作品は前8C後半頃に成立したようであるが、ほんとうにホメロスの作品なのかどうだかよくわかっていないようで、そもそも実在した人物なのかも謎のよう。もともとは口承で伝えられていた物語を、文字が生まれたこの時期に書き留められたものではないかと言われている(『世界の歴史5』中央公論社)。
 まあ、物語は作者の手を離れて勝手に生き続けるものなのだろう。いまに伝わるギリシア神話は、ホメロスの物語やヘシオドスの『神統記』(前8C)はもちろん、後世のギリシア人や、ヘレニズム時代を経たローマ人たちが創り上げた神話がごちゃになっているようだ。
 1C頃のアポロドーロスという人がまとめた『ギリシア神話』(岩波文庫)が、古代ギリシアで信じられていた神話にいちばん近いとされているが、これ、5頁まで読んでイヤになった。ものすごい数の神様の名前がでてきて把握しきれないのだ。200頁そこらの本なのに、人物、地名など固有名詞の索引が60頁以上ある。日本の神話『古事記』もそうだけど、登場人物(神様)多すぎ!
 ……そうなのだ。神話について書こう! と書いておきながら挫折してるってわけである。ただ、5頁そこら読んで「結局、神話とは権力闘争の歴史じゃないか?」という気はした。
 最初に全世界を支配したのはウラノス(天空)で、彼はガイア(地)を娶って数人の子ども(巨人族)をもうけておきながら、その子どもたちをタルタロス(地獄、黄泉の国みたいな地底の世界)に投げ落とし封じ込めた。怒ったガイアは末っ子のクロノスに復讐をさせ、ウラノスを切り刻み(その血で神様がまたいっぱい生まれるが)、政権を奪って……ってなかんじで始まる。こわ~。いまなら深刻な社会問題になる。
 ってことで、神話についてはもっと研究しなきゃ書けそうもない。すみません。でも、明日もギリシア特集だい!

投稿者 かめちゃん : 10:58 AM | コメント (0)

ギリシア特集~ギリシア神話 その1~

  今年の夏は、猛暑、大雨、台風……とまあ、天変地異でも起きたか? ってな騒動。せっかくの夏休みなのに、不安定な天気のせいで、なかなか遊びの予定が立てられない子どもたちも多いことだろう。
 今年の夏は、なんか楽しいことないのかなぁ……って、あるではないか、オリンピックが。個人的にはスポーツはあまり好きではないのでどーでもいいけど(でも、水泳の北島選手は応援してるよ!)、せっかく4年に1度のビックイベントなのだ。少しは盛りあげたいではないか! ということで(?)、その開催地、ギリシアについてしばらく考えてみようかと思う。
 とはいえ……ギリシアねぇ。インプットされているギリシアの知識はアレクサンドロスだけかも(しかもマケドニア人じゃん!)。それと、そうそう、サントリーニ島の猫だ。なにかといえば、本屋で立ち見した写真集である。真っ青な空と海を背景に、真っ白な家の塀に真っ黒な猫がいる写真で、あまりのコントラストの美しさに目に焼き付いた。……ま、それだけのことだが。
 たぶん、大抵のヒトはギリシア=古代ギリシアのイメージしかないのではないだろうか。いったい、ローマに滅ぼされて以降、この国はなにをしていたんだ?? ……まあ、それはおいといて、最初はやはり、神話の世界から入るのが筋でしょうな。
 今月の『ナショナルジオグラフィック』にこんな話しがあった。ギリシア神話には、巨神や巨人が多く登場する。天空を支えるアトラスや巨人族ティタン、それにオリンピックを始めたと言われるペロプスなど。このペロプス、実にかわいそうなヒト(神?)で、父親のタンタロスに神々を試すためにと大釜でゆでられ、神々の食卓に出されてしまったのだ。なんという父! 恐ろしや。が、しかし、さすがは神様たち、それが彼の息子の肉だとすぐに見破り、ペロプスを生き返らせてくれた。が! 見破れなかった神様もいた! 娘を誘拐され動揺していたデメテルは、彼の肩を骨ごと食べてしまったのだ。あわれ、生き返っても、肩がない。そこで、神様たちは、彼の肩の骨を象牙で補ったというのである。
 なぜ、このような話ができたのか。記事によれば、古代ギリシア人はマンモスや恐竜の骨を巨人の骨と解釈していたからだというのである。いまでもぼこぼこ発掘される恐竜の骨が、古代でも当然、発掘されていたわけだ。
 さて、それを巨人の骨と解釈したものの、一緒に発見されたマンモスの牙(象牙)は身体のどこに使われていたのだろう。骨をヒトのものと考えていれば、そりゃあ、迷うはずである。で、これは骨の代わりに使われた代品だ……という結果に結びつく。
 神話は奇想天外な世界ではあるけれど、まったく頭の中の創造物ということでもないのだろう。古今東西、理解できない現象や物体は存在し、それに遭遇したとき、どう解釈すれば納得できるのか考える。その考えが、物語となって受け継がれていくわけだ。
 その理解できない最初の現象は「この世の始まりってなに?」ってことにつきるだろう。ほとんどの神話も世界の始まりから書かれているのだが、ギリシア神話では、世界は初め混沌(カオス)状態。そこから母なる大地の神=ガイアや冥界の神、夜の神、時の神……そして愛の神などが生まれたそうな。
 ギリシア神話といえば、ゼウスを筆頭にしたオリュンポスの神々が最初に生まれたのかと思っていたら、そうではないらしい。なんだか複雑怪奇なので、この続きはまた明日(?)

投稿者 かめちゃん : 10:57 AM | コメント (0)

2004年07月27日

今日の日記はお休みです

 知らないうちに、また台風がむかってくるとか。
 中島らもさん、ご冥福をお祈りします……。酔っぱらって階段から落ちて……なんて、昔おなじように階段から転げ落ちたことがあったりするので、ヒトゴトではありません。まあ、記憶を飛ばした以外(これは飲み過ぎのせいか)、幸い、怪我はなかったですが……といろいろありますけど、今日の日記はお休みです。

投稿者 かめちゃん : 10:56 AM | コメント (0)