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2004年08月02日

ギリシア特集~地図~

  前にも書いた覚えがあるけれど、全能感バリバリの幼い頃、日本は世界の中心で、すごーく大きな大陸だと思い込んでいた。
 初めて世界地図(地球儀だったかも知れない)を見たときに、赤く塗られたちっこい島が日本だと教えられ、たいそうなショックを受けたものだ。そして広大な土地を持つソ連(当時)を「大きくていいなぁ」なんて無邪気に思った(まさかあんな国であんな極寒地獄だなんて思わなかったし)。それと、騙されたのは、グリーンランド。地図だと大きく見えるし、何しろ名前がいい。きっと緑に覆われた、のどかな国だと思っていた。
 もし、その全能感を抱いたままおとなになり、軍事力のある国の指導者になったとしたら、果たして「この地図上の国を全部自分のものにしてやる!」なんて思っただろうか? いまの時代だったら、もっと面白いことがいっぱいあるから、きっと「興味なし」だったろう。が、常に自国の安全が脅かされていた時代にあっては、国をなんとか大きくして安定を図るということが人生最大の目標となっていたかも知れない。スパルタもそんな都市国家だったのか、闘争以外の能力を認めない、軍事オンリーの国だったようだ。
 いまではすっかり聞かれなくなったけれど、むかしは教育に厳しい家庭を「あそこはスパルタ教育だから」なんてよく言った。が、ほんとうのスパルタ式教育を実践するなら、(1)生まれた子どもが虚弱そうだったら山に捨てる(2)7歳になったら、家から追い出し合宿所に入れる。そこでの教育は、軍事訓練のみ。厳しい訓練、質素な食事、そまつな衣服、発言は短く、上官には絶対服従という環境(3)20歳で軍隊に入れ、結婚しても、30歳までは軍隊での集団生活を強いる(4)60歳になって、やっと退役、そこで「おめでとう……良い人生だったでしょう」と迎えてあげることである。
 つまり、スパルタ教育は、お国のために兵隊さんになりなさい! って教育することだ。日本では自衛隊ですが。
 さて、そんな話じゃない。今日は地図の話だ。前5C頃のギリシアでは、世界はどう描かれていたのだろう。その断片を知るのに、こんな話がある。
 そのスパルタという軍事大国に、ペルシア帝国に反乱を起こしたミレトスのアリスタゴラスが目を付けた。彼はスパルタに加勢してもらえば百人力!とばかりに、はるばる小アジアからやってくる。そのときに持参したのが、銅板に掘られた世界地図だった。そこに描かれていた世界はエウロペ(ヨーロッパ)、アジア、アラビア、リビア(アフリカ)で、周りは海。(これは描かれていないが)その外界は神様たちが住む世界だった。
 アリスタゴラスはスパルタ王クレオメネスに面会すると、さっそくその世界地図を出して「だんな、これがあなたのモノになるかも知れないでっせ」とほのめかし、世界にはどんなヒトビトが住み、どれほどの富を築いているかを語り、財宝ざくざくのスサの町にいたっては、「この町を征服した暁には、ゼウスと富を競うことができまっせ」とあおったそうな。で、ちょっとその気になったクレオメネスは、「よし、で、そのスサに行くにはどのぐらいかかるのだ?」と尋ねた。
「3ヶ月」
「3ヶ月! それ、遠すぎ!」
 ってなことで、この話はあっけなく没。世界は広い。だけど(だから)遠い。ま、そんな長期遠征は国力を落とすって判断だろうけれど、「遠すぎる」ってことで、あっさりあきらめてしまうスパルタ人っていったい……。それにそんな別世界のワクワクする話を聞いても、好奇心は動かされなかったのだろうか。
 まあ、スパルタ王が好奇心を示さなくても、この時代にも探検家は数多くいたようだ。ペルシアの傭兵となってインドまで行ったヒトとか……。残念ながら、詳しい資料がないのでどんなヒトで何をしたのかわからない!(コショウがどうやって入ってきたのかも)
 ということで、あるかなぁ……探検家の資料。ま、なかったらまた別の話題でつなぐか(しかし、そろそろギリシアも飽きてきたな)。


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『ナショナルジオグラフィック』2004年8月号付録

投稿者 かめちゃん : August 2, 2004 11:20 AM

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