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2004年08月04日

ギリシア特集~ギリシア神話3~

  なんと、この時期になってギリシアの労働者(主にホテル従業員)たちがストライキを実行したそうな。オリンピックのおかげで急速に都市化がすすめられたはいいが(いいのか?)、労働時間は増えるし、賃金は上がらずでは、やってられないってところだろう。総費用は80億ドル(およそ8800億円)で、このブームがさった後、どうやって支払っていくんだと懸念している市民もいるようだ。
 自然豊かなギリシア。しかし、いまのアテネの空は、自動車の排気ガスや建築現場から出る土ぼこりで濁り、美しい海岸では、モンクアザラシやアカウミガメが絶滅の危機に瀕し(これはいまに始まったことじゃないだろうが)、湖は藻が異常発生しているらしい(『ナショナルジオグラフィック』8月号より)。
 都市化するということは、いままでの自然が消えていくこと。エーゲ海が東京湾になってしまう日がくるのだろうか? アテネより北方の山、オリュンポスに住む神様たちは、どんな思いで見ているだろう。
 オリュンポス山はギリシアの最高峰で標高2917メートル(富士山より低い)。そこにはゼウスを初め、神界の上流階級に属する12神が住んでいるという。彼らは毎日のように、飲めや歌えや……古代ギリシア市民と同じじゃないか。東洋の山に住む仙人たちは霞を食べているというのに、たいそうなことである。
 さて、その山、いまは国立公園に指定されており、自然が守られている。飲み食いしてのドンチャン騒ぎは、神様といえどもご法度に違いない。
 この山には、タカ目タカ科の仲間として最大のヒゲワシが生息しているらしい。ゼウスの聖鳥はワシだそうだから、たぶん、このヒゲワシだろう。さて、このワシには、ギリシア悲劇の三大詩人のひとり、アイスキュロスを殺したという話がある。
 ヒゲワシは、ハゲタカと同じく、死んだ動物の肉を食べるのだが、生きた獲物を上空から岩に落として食べることもあるらしい。ヒゲワシはその習性に従い、捕まえたカメを岩に落とした。が、それは岩ではなく、アイスキュロスのハゲた頭だった! 哀れ、アイスキュロスはカメの直撃を喰らって死んでしまったというのである。悲劇詩人なのに、なんか喜劇。
 そういえば、アイスキュロスの作品に「縛られたプロメテウス」というのがある。プロメテウスは、人間に「火」を教えたばっかりに、ゼウスの怒りをかい、山のてっぺんに縛り付けられ、毎日、生きながらにしてハゲタカに内臓を食べられるという刑を受けたという、おっそろしい神話を元にした話だ(彼は不死身なので、朝になったら生き返るのだ)。そんな作品を書いているから、ヒゲワシに殺されたなんて話ができたのかも知れない(違うか)。
 ともあれ、近代化していくギリシア。守るべき自然は守って欲しいと願うばかりである。
 

投稿者 かめちゃん : August 4, 2004 11:25 AM

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