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カメちゃんのお出かけ帳

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かめちゃんのBlog

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2004年09月01日

杞憂

  テレビ朝日系の番組に『本当は怖い家庭の医学』っていうのがある。たま~に観るのだが……毎回、びびる。
 あきらかに自分には当てはまらないというのはあるけれど、たいていの症例に、「もしかして……」と反応してしまうのだ。
 先週からうずきだした親しらず。その真下の首のあたりと、喉の調子が悪い。風邪かと思ったが、いっこうに他の症状は出てこない。それに、舌もしびれているような……。
 で、脳裏をかすったのが、その番組の「虫歯をほっといたら舌ガンになった!」っていう回だ。口内炎に似ていて、なかなか気づかず、悪化するまで放っておいたら手遅れになったというケースである。
 舌のしびれ……。
 似てる。
 その不安に追い打ちをかけたのは、つい先日、元チェッカーズの徳永氏が40歳という若さで舌ガンで死亡したというニュースである。
 ホントウに死んじゃうんだ……。
 もしかして、もしかして、「ぎゃーっ! 死ぬかもっ!」
 ってことで、重い腰をようやくあげ、一番近い大学病院の門をたたいた。近所の歯医者じゃダメ! 口腔外科じゃなきゃ。ただ、最近の大学病院は「紹介状持ってきなさいっ!」ってところが増えて、敷居が高い。が、その大学病院は歯科大付属のせいか(?)、紹介状なしでもOK、高額な初診料もなし。受付のヒトは、患者様はお客様ってな感じでなんとも親切。
 嗚呼、でもこの親切は、重い病気だからか~(まだ診察してないって)。もしかしたら、ここに入院することになるのかも……友だち見舞いに来てくれるかなぁ……それよりなにより、入院したら、モルたちはどうなるんだろう……『新選組!』の最終回、観られるかなぁ……と、待合室では最悪のシナリオが頭のなかで着々と書き進められていた。
 この病院での診療のシステムは、初診室で症状を確認後、それぞれの専門科に案内される。初診室の先生は、患者の不安を取り除くのも仕事のうちなのだろう。やけに明るい。顔も冗談みたいだ(ごめん)。
 しかし、嗚呼、この明るさは重い病気だからか~(だから、まだ診察前)と、不安は増すばかり。その、やけに明るい顔の先生に、虫歯の親しらずを1年放って置いたせいで首も喉も痛くなって、舌のしびれも……と説明すると、先生の明るい顔は一瞬、真顔に。
 嗚呼、やっぱり……。
 先生は喉と首を丁寧に触診し、「痛いのはこの辺ですか?」と質問を繰り返す。
「あっ! そこです! そこっ!」
 先生の手が、痛みの根源と思わしき場所に触れた。その瞬間、先生の口から思いもしなかった言葉が。
「これ、首のコリだよ。ここ、筋肉だから」
「へ? コリ」
「そう、コリ。歯肉は炎症起こしてないし、歯とは無関係。あ、でも、その親しらずは抜かなきゃダメだから、口腔外科に案内しますね」
「はあ、……ただのコリ?」
「そう、首、凝ってますよ」
 信用しないわけではないが、その後案内された、口腔外科の専門医にも「首のあたりが~」と訴えてみた。その専門医も丁寧に触診し「ここですか?」の質問を繰り返す。
「あ、そこですっ!」
「コリですね」
「やっぱり?」
「コリです」
『本当は怖い家庭の医学』が本当に怖いのは、確率的に少ない症例を、恐ろしく高いものだと信じ込ませる力があることかも知れない。いや、もちろん、早期発見が第一であるから、このような健康診断の大切さを教えてくれる番組はありがたい。が、過敏になってはストレスがたまるばかりである。これもメディアリテラシーのなさだろうか。
 ともあれ、これで一安心? いや、不安である。というより、恐怖である。
「この親知らずを抜くには、歯肉を開いて骨を削らないと難しいですね。神経がそのすぐ下を通っているので、これを傷つけたら大変なんです。手術は1時間程度です。大丈夫ですよ、麻酔が効いている間は痛くないですから。麻酔が効いている間はね~(リフレイン)」
 恐怖は20日後にやってくる。

投稿者 かめちゃん : September 1, 2004 11:55 AM

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