MENU
カメちゃんのお出かけ帳

チームマイナス6パーセント

かめちゃんのBlog

« NHKスペシャル「子どもが見えない」? | メイン | 台風一過のはずなのに »

2004年09月07日

食の実験時代

  バルコニーで、ささやかながら野菜を作っている。小松菜とパセリ。モルの食い物ね。
 初夏に一度、イモ虫の攻撃で全滅したので、今度は網を張ってみた。が、やっぱり食われている。全滅はしなかったが、色もあまりおいしそうじゃない。それに雑草。ほんの数日放っておいただけでも、すぐに芽を出し、すさまじい勢いで成長する。
 まあ、家庭菜園でこんなわけなので、これを商売としている農家のみなさんは、雑草と害虫対策にはずっと頭を悩ませているのだろう。
 そんな苦労を解決する方法として、除草剤に負けない品種や、殺虫能力を持つ品種を遺伝子組み替え技術で実現した。最先端はアメリカで、その最大の輸入国日本には、大豆、ナタネ、トウモロコシ、ジャガイモ、綿などの遺伝子組み替え食物が入ってきているそうな。もちろん、安全性からお国が認めたものしか入ってきていないそうだが、この「安全性」をめぐっては賛否両論、論争が絶えない。
「お国の基準もメーカーの基準も信じられっかー」というこの世の中。いくら「遺伝子組み替え大豆は使用してません!」ってなラベルを確認しながら食材を買い求めても、表示義務のない加工食品はまだいっぱいあるし(醤油や油)、「遺伝子操作されたものなど食べるもんか」とがんばってもムリなようである。とにかく、輸入大国日本にいれば、知らずに食べちゃっているんだそうな。
 とはいえ、いったいなにがそんなに不安なんだろう。「反対派」の意見では、
1.アレルギーの不安(遺伝子組み替え作物の持つ、新しいタンパク質の人体への影響。長期的な試験は行われていないのだ)
2.未知の有害物質(自然界ではあり得ない異種間遺伝子操作をしてるんだから、未知の不純物が生まれる可能性は否定できない)
3.抗生物質が効かなくなる不安(組み替え技術上、抗生物質耐性遺伝子も組み込まれているんだそうな。これが体内の細菌にも耐性をもたらし、抗生物質が効かなくなる可能性も否定できない)
4.環境や生態系を変えてしまう不安(殺虫性の作物を食べる→害虫いなくなる→その虫をエサにしていた虫や鳥もいなくなる→生態系壊れる)
5.家畜(肉)から人体への影響がないかの不安(遺伝子組み替え作物の多くは家畜のエサ。そのエサを食べている家畜を食べているわけで……)
ってな感じ。賛成派の意見は、「安全は確保されている」「生産性がアップする」「食糧難が回避される」ってなところ。
 動物実験や短期実験で「安全は確保されている」と言われても、「そうですか」とそう易々信じるのは難しい。本当に安全かどうかを知るためには、長期的な実験が必要だろう。いわば、いまの時代のヒトビトは、未来のヒトビトのための実験台なのだ。
 ローマがほろびたのは、ワインのせいだという説がある。当時のローマ人は鉛の容器にワインを入れて、温めて飲んだ。そうすることで、ワインに甘味がつくんだそうな。ワインを貯蔵しておくのも鉛の容器だし、おまけにシロップまで鉛糖。まさか鉛が有毒だとは、当時のヒトビトは思いもしなかったのだろう。いや、たぶん、精神障害などの鉛中毒の症状を伴うヒトビトが多いことに、「おかしい」と思った賢者はいただろう。その原因がワインやその容器だと気づいたヒトもいたかも知れない。
 だが、しょせんは少数派。きっと黙殺。政治家たちも「ワインのない生活をいまさらできるか」なんて笑い飛ばしていたのだろう。で、市民は中毒で無気力になり、侵略されて、はい、滅亡。まあ、そういう説である。
 遺伝子組み替え食品が食卓に並ぶようになってまだ10年足らず。「国が安全だって言ってるから安全なんだよ」と、遺伝子組み替え食品を大いに食べて、未来のヒトビトの教訓にしてもらいましょう。

投稿者 かめちゃん : September 7, 2004 12:03 PM

コメント


コメント用ボックス

コメントをお寄せくださる際は、お名前(必須)、メールアドレス(必須)、URLをご記入ください。




保存しますか?