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2004年10月16日

絶滅の危機

  合唱組曲で『海鳥の詩』(廣瀬量平作曲)というのがある。学生時代に歌ったものだが、その2曲目の『エトピリカ』という曲が大好きだった。
 このエトピリカ。八景島シーパラダイスでホンモノを見たのだが、硬そうな身体をした小さな海鳥で、全身は黒く、くちばしと足は鮮やかなオレンジ色、顔はまるで白い仮面をかぶったように白い。目は小さくて細く、なんともこっけい……いや、シュールである。で、この鳥、すんごい速さで飛ぶのだ。そのすんごい速さを表すように、その曲もすんごい速さで歌う。「どこで息つくんだ~っ!」って感じでずっとフォルテで突っ走る。……とっても歌いやすい、いい曲である。
 そのエトピリカ、絶滅危惧IA類(ごく近い将来に野生での絶滅の危険性が極めて高い種)である。その組曲に歌われている「オロロン鳥(海ガラス)」も同じく絶滅危惧IA類である。こっちの曲は寂れた感じの曲で、あまり好きではなかった。ちなみにオロロン鳥とは鳴き声から付けられている。「おろろ~ん」と鳴けば海も「おろろ~ん」と答えるんだよ~ってな歌詞だった。本当にそう聞こえるのか、まだ実際に聴いたことはない。
 鳥や哺乳類の絶滅危惧種には、けっこう関心がある。あの大好きな曲のエトピリカが絶滅するなんて許せない! って気持ちが強いからかも知れない。が、爬虫類、両生類、昆虫の類は種類も多いし、あまり気にしていなかった。が、どうやら鳥や哺乳類より大変な状況にあるのは、カエルやサンショウウオが所属する(?)両生類だというのだ。
 ASAHI.COMの記事によれば、絶滅の危機にあるのは鳥類が12%(1211種)、哺乳類が23%(1130種)、両生類は約32%(1856種)……大変な数字だ。また、絶滅危惧とまではいかなくとも、両生類の2468種は生息数を減らしているという。原因は捕獲過多、生息地の開発、気候変動、病気などである。
 両生類は食物連鎖の中位にあり、数が減れば、その連鎖の上位にあたる種にも影響が及んでくる。つまり、エトピリカが~っ! って、彼らが食べているのは魚か……はともかく、生物の多様性が失われると、いったいなにが起きるのだろう。それを正確に指摘できるヒトはいないのかも知れないけれど、少なくとも、人類が受けてきた自然の恩恵(食糧、医薬、産業)をいままでの形で存続させることは難しくなると言われている。
 それよりなにより、「絶滅」という言葉は重い、重すぎる。その原因のすべてはヒトの活動にあり! とまでは思わないけれど、かなりの原因はヒトにあり! だとは思う。だから、後ろめたい。どの種も絶滅させちゃダメなのだ。
 いまでも中学や高校で『海鳥の詩』は歌われているだろう。レッスン中には、歌詞の解釈もするはずだ。そのとき、「せんせ~い、エトピリカって、もう世の中にいない鳥なんですよね?」なんて聞く生徒が出てくるかも知れない。それ以前に「エトピリカってなに?」という生徒が多いかも知れない。ともあれ、「そうですよ。絶滅したんですよ」と先生が答えないですむようにするには、なにをどうすればいいのだろう。
 世の中、考えるネタだけは減りませんな。 

投稿者 かめちゃん : October 16, 2004 01:13 PM

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