MENU
カメちゃんのお出かけ帳

チームマイナス6パーセント

かめちゃんのBlog

« 永遠のキャラクター | メイン | スパム対策! 目には目を? »

2004年12月01日

いまどきの百科事典

 BSでエイズワクチン開発に関するドキュメントを観ていたら、いきなりculiが質問してきた。
「天然痘のワクチン作ったの誰だっけ?」
「……」
「確か、子どもを被験者にしたんだよな……あ~、名前が出てこない」
 バタバタ……と机のパソコンに向かい、すかさずgoogleで検索をかける。「あれなんだっけ?」という唐突の質問には、10に7つは即答できない。そのまま「忘れちゃったね~」で済ませてもいいのだが……いや、よくない。思い出せないと気持ち悪いのだ。
 で、最近、頼りにしているのがWEB検索というわけだ。「天然痘」と打ち込めば、関連サイトが3万件以上も出てくる。少なくとも3,4件目で答えは見つかり、確認のためにもう5,6件見れば納得できる。「サイトに落ちてる文章なんて、信用できない」という一面はあるけれど、何件もまわってみれば、それがホントか嘘か、だいたいわかってくるものだ。
 そうして調べものをしていると、よくひっかかるサイトがある。『ウィキペディア』というオンライン百科事典である。オンライン百科事典なら、老舗の出版社もやっている。有料が基本だが、無料のものもある。
 そんな一社による百科事典とウィキペディアとは、大きな違いがある。前者は著者が決まっているのだが、後者は特定の著者はいない。執筆も編集も利用者たち自身が創り上げていくのである。もちろん、著作権の放棄が前提で、それでお金がもらえるわけでもない。
 誰でも書き込めるなら、掲示板のように荒れているに違いないと思いきや、そんなことはない。有志メンバーのメンテナンスが行き届いているせいもあるだろうけれど、「百科事典」という極めて権威的なイメージのものに、いい加減な書き込みをすることは憚られると感じてしまうのではないだろうか。
 内容はどの項目も、極めてまじめで簡潔。だからといって、やはりどういう背景を持った人が書いたり編集したりしているのかわからないとなると、悲しいけれど、なんとなく、「信じていいのかなぁ」と疑いたくなるものだ。
 だから、ウィキペディアだけを信じて引用することはなく、必ずほかのサイトや本やエンカルタ(MSのデジタル百科事典)で確認しないと不安になるのだ。
 しかし、この姿勢は実は正しいのではないだろうか。いままでの百科事典は、一項目に著者はせいぜいひとりから5人程度である。もちろんその項目の「専門家の中の専門家」が執筆している場合がほとんどだけれど、だからといって、完全に信用してしまっていいものか。それぞれの項目には、いろんな学説も発見もあるだろう。なのに、たった一冊の百科事典を見ただけで「百科事典に書いてあることに嘘はない」と言っていいのだろうか。
 知識とは、集まれば集まるほど洗練されていくように思うのだ。もちろん、中には間違ったものもゴミみたいなものもあるだろう。だけど、多くのヒトの目が集まれば、間違ったものは他の多くのヒトビトの手で、軌道修正されていく。
 ウィキペディアは世界中に広がっており、各国の言語で創られ続けている。まだまだ未熟で日本語のウィキペディアには「アルビノ」という項目すらない状態だけれど、10年、50年、100年と続いていけば、きっと人類共通のすばらしい図書館に成長するに違いない……と思っている。
 少なくとも、インターネットが急速に広がったのも、もともとオープンソースだったからだ。知識や表現を権利で囲い込んでいる既存の百科事典と、フリーの百科事典と、どちらが進化していくか、見守りたいものである。
 ちなみに天然痘のワクチンを発見したのはエドワード・ジェンナーというイギリスのお医者さんでした。

投稿者 かめちゃん : December 1, 2004 01:54 PM

コメント


コメント用ボックス

コメントをお寄せくださる際は、お名前(必須)、メールアドレス(必須)、URLをご記入ください。




保存しますか?