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かめちゃんのBlog

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2005年01月22日

野生動物との共存

 ナショナルジオグラフィックチャンネルで「人間と犬:親愛なる友のルーツを追う」という番組を観た。なんで野生の犬(オオカミ?)がヒトになついたのか? という話だ。
 ヒトと犬は大昔から共存して生きてきたという証が古代の埋葬の様子からわかっている。けっこう利口で従順だから、狩りに役立てるためにヒトがつかまえて飼い慣らしたんだろうと思っていた。が、番組によると、どうやらヒトが野生の犬に近づいたのではなく、犬がヒトの集落の側にいると、残飯がもらえる……ってことで寄ってきたんじゃないかというのだ。いわばスズメやカラスのように。ただ、スズメやカラスとの違いは、犬は利口だから、ヒトに媚びることを覚えた。自分で獲物を捕らえる努力をせずとも、ヒトからエサがもらえる、ってわけだ。ヒトはなついてくるものに、ひどいことはしない。よって犬は、食べるためではなく、パートナーとしての家畜となったというのである。なるほど、犬は昔から媚びることを生きる術としてきたわけだ。
 そんな番組を観ながら、ふと、昼間の情報番組でやっていた、北限のニホンザルの駆除問題を思い出した。ニホンザル自体は天然記念物ではないのだが、下北半島に生息する野生のニホンザルは、その地域性(寒すぎる地域に棲んでる)から天然記念物に指定されている動物である。天然記念物はとうぜん、保護対象。しかし、作物を荒らし、ヒトをも襲う状態が続いていることから、県の特定鳥獣保護管理計画に基づき、駆除することになったというのだ。もちろんむやみに殺害するわけではないのだが、どうもひっかかる。作物への被害って、数の増えすぎが原因なんだろうか? 駆除すれば、被害は減るんだろうか?
 VTRのインタビューで、被害にあった農家のヒトは「殺してくれ」と怒っていた。そうとうやられたのだろう。しかしサルはヒトの親戚。痛みも苦しみ恐怖もヒトと同じように感じる動物である。そう簡単に「殺せばすむ」と思っては欲しくない。
 サルに限らず、食糧の少ない山で生きるのは厳しい。ちょっと里まで降りれば、そこには豊富なエサ場がある。ならばそれを狙うのは当然だ。群がそれを覚えてしまったら、いくら捕獲し駆除しても、里に降りてくるサルの数は減らないんじゃないだろうか。「作物を荒らすなら絶滅してもしかたない」とまで思っているヒトはさすがに少ないだろう。
 もしサルに猿知恵があるなら「ここはひとつ、犬の先祖を見習いヒトに媚びてみるか」と作戦を変えてもよさそうなものの、どうやら、そんな知恵はないようだ。それより攻撃して奪うほうが楽だと思っているのかも知れない。「暴力が一番てっとりばやい」というところは、霊長類の共通認識なんだろうか。
 ともあれ、都会に住んでいると、野生動物の被害のことはなかなか実感できない。だけど、心が痛むような解決法は、少しでも避ける努力をしてもらいたいものだ。それが数多の動物の中でもヒトにしかできない高度な技なんだから。

投稿者 かめちゃん : January 22, 2005 02:42 PM

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