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2005年02月05日

これでいいのか? フリーター(『Nスペ』 )

 今日のNスペ(NHKスペシャル)はどんよりした。タイトルは『フリーター漂流』。現在のフリーター事情を、製造現場を通して考える番組である。
 学生の頃、姉の友人の父親が経営する部品会社でバイトをしたことがある。非常に単純な作業で、製品をちょこっとひねって並べるだけの仕事だ。夏休みの20日間ぐらいだったろうか(覚えていない)。1日数時間、ラジオを聴きながら、ひたすら作業を繰り返した。
 そのバイトを通して思ったのは、「こんな仕事やだ」である。単純作業ほど難しい仕事はない。毎日8時間、何ヶ月もやり続ける自信はとうてい持てなかった。
 その記憶があるので、この番組は「ずっしり」ときた。取材対象は、請負会社を通して働くフリーターたち。彼らは企業の間に立つ請負会社を通し、各企業の工場に送られる。人材派遣とは違い、彼らは請負会社が企業から割り振ってもらった仕事をこなすための労働力。人材というより、機械の一部という扱いに思えた。
 取材先の工場では1時間900円。生産ラインが変わるたびに、彼らは仕事をコロコロ変えさせられるが文句は言えない。
 20代。一番、経験を積み、キャリアを築かなければならない時期だというのに、そんな仕事しか見つからない(あるいはやる気がない)という若者が、100万人もいるという。これでいいのか日本! いや、よくない。絶対、よくない。このままいけば、二分化してしまう。経済的にも社会的にも格差が出てしまう。
 これを解決するには、仕事に特化した学びの場を、広く安く提供することじゃないかと思ったりする。誰も彼もが大学へ……という時代ではあるけれど、ほんとうは、4年遊んで暮らすなら、職業訓練したほうがずっと役に立つ。
 一度、友人に頼まれて、あるスクールで講師をしたことがある。半年間、14名の生徒を抱えた。彼らはほとんどフリーターで、中には有名大学を出たヒトもいた。大学を出ても仕事がないのだ。だから、直接仕事に役立つ知識と技能を学ぶため、また大金をはたく。もったいない。授業料は半端な金額ではない。
 その半年間で、わかったことがある。自らやりたいと決めたことには、みんな真剣に取り組むってことだ。それと、いくら技能を学んでも、仕事は簡単には見つからないということ。たかがスクールで学んだだけ……という頭が企業側にあるのである。我が生徒をなめるなよ、と思ったけれど、彼らが一番欲しいのは経験。若者に経験がないのは当然でしょう。だったら、経験を積ませるための枠を決めてくれてもいいではないか。
 それでも、スクールや公共の職業訓練をつめば、チャンスはつかめる。それだけでも自信が持てるのだ。
 刑務所を出たばかりの男が、イライラしていたからと、子どもを殺害した事件があった。このニュースを聞いたとき、刑務所はいったいなんのためにあるのかと腹が立った。ただ閉じこめて、強制労働(今日のNスペのフリーターの仕事とダブる)させて刑期を終えたら出してしまう。強制労働で積んだ経験が社会に役立つと言うけれど、結局は単純作業だ。それよりも、なぜ再犯防止のための教育を徹底的にやらないのだろう。あれじゃあ、仕事に困ったからまた刑務所にもどろうとしたと思われても不思議じゃない。そのほうが生活に困らないではないか。
 ともあれ、今日のNスペを観て憂鬱になった。単純労働は、キャリアになりにくく大変だということで、決して悪いというわけではない。ただ、20代の若者がこれでいいのか? ということだ。そもそも「経験のない若者の労働力は安く使い捨てればいい」という企業の根性が気になる。ヒトは機械じゃないし、若者たちは未来を背負う。そのことだけは忘れないでもらいたいものだ。

投稿者 かめちゃん : February 5, 2005 02:54 PM

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