MENU
カメちゃんのお出かけ帳

チームマイナス6パーセント

かめちゃんのBlog

« これでいいのか? フリーター(『Nスペ』 ) | メイン | 読書の季節『むかし僕が死んだ家』の巻 »

2005年02月06日

レンタルボックスのお店

 人の目玉を焼いたような『本当の目玉焼き』など、食べ物のパロディ粘土細工を作っている主婦。オトメチックな花柄のバッグを作っている中年男。それに、現実にはいないグロテスクな生物のオブジェを作っている若い女性……。彼らの商品は、30センチ四方ぐらいの小さなレンタルボックスに並べられている。
 自分の作品を並べることができるレンタルボックス。そのボックスを借りているヒトビトを追った番組を昼間やっていた。フジテレビの『ザ・ノンフィクション』。いまどき民放ではめずらしい、硬派のドキュメンタリー番組だ。
 どうやら、レンタルボックス屋というのが増えているらしい。「へぇ、そんなお店があるんだ~」とちょっと関心を持った。お店の中は、小さなボックスが積み上げられており(棚か?)、その箱ひとつひとつを出店者に貸し出している。その箱に並べるものは基本的に自由。出店者は、思い思いの作品を小さなボックスの自分のお店に飾るわけだ。要するに、趣味で作ったモノを発表する場になっているのである。
 番組でとりあげていた三人のオーナーさんは、作品も、実生活も、一風変わったユニークなヒトビトだった。事実は小説より奇なりとはよく言ったもの。みんな、そのまま小説になりそうな人生を送っているようだった。
 特に気になったのは、奇妙な生き物のオブジェをつくっている25歳の女性だ。ひとりでいるのが好きで、家族とも仕事仲間ともうまくコミュニケーションができない。いや、できないというより、自ら避けている。干渉されるのをことごとく嫌っているのだ。彼女は、寂しい風景を描き「私の行きたい場所」と説明する。母親はそんな娘とどう接していいのかわからず、怒らせないように彼女のいいなりになっている。
 彼女は「親が子どものいいなりになるのはしかたがないこと」と言っていた。「勝手に生んでおいて」という頭があるらしい。たぶん「生まれて来たくなかったのに」という思いがあるのだろう。
 彼女は仕事から帰ると部屋にこもり、ずっと作品を作り続けている。そして、できたものをレンタルボックスに並べる。家族はそんな彼女を心配しているけれど、もし、本当に社会とコミットするのが面倒でイヤだと思っているのなら、作品を発表したいとは思わないだろう。どこかで他人に認められたいという思いがあるってことだ。残念なことに、身近な家族には、理解できないだけ。母親は、彼女の作品は「暗い」、だから心配だと言っていた。だけど、彼女は大丈夫だと思う。だって、作品、イイんだもん。
 実は、彼女の作品、かなり気に入ったのだ。独特の世界があって、不思議な魅力に満ちている。彼女の作品でアニメーション映画でも作ればおもしろいのに、と素直に思った。
 彼女の世界にストーリーを与えられるよきパートナーが現れれば、きっと、彼女は社会の中で納得できる居場所を確保できるんじゃないだろうか。レンタルボックスが、それを見つけるいい窓口になればいいと思う。店が増えているということは、それだけ、自分で納得できる場所を見つけようとしているヒトがいるってことなんだろう。
 よ~し、ワンボックス借りて、商品並べてみるかなぁ~……って何作れる? カメちゃんのぬいぐるみ! って前に作ってうまくいかなかったんだっけ。
 レンタルボックスに商品を並べるにしても、そもそも才能がなきゃダメだわな。

投稿者 かめちゃん : February 6, 2005 02:54 PM

コメント


コメント用ボックス

コメントをお寄せくださる際は、お名前(必須)、メールアドレス(必須)、URLをご記入ください。




保存しますか?