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かめちゃんのBlog

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2005年02月20日

アニメといえども……

 日本テレビの某番組で、過去の万引きを告白したタレントが問題になった。観ていないのでなんともいえないが、罪の意識もなく、発言していたようだ。
 以前、街で中学生らしき子どもたちが「○○さん、万引きしたんだってよ」「へぇ、すごいね」とフツーにしゃべっているのを聞いた。よく見ると、彼らは兄妹で、そばに親もいた。そんな会話をしていても、親はなにもいわない。不思議だ。
 毎週観ているわけではないのだが、NHKのアニメ劇場『名探偵ポワロとマープル』を観た。で、「いいのか、この内容?」と疑問に思った。罪深い話なのに、その罪を容認しちゃって終わってる。まあ、アニメだし……とは思うけれど、どうも納得がいかない。
 ストーリーは、ある資産家の老人が、弁護士に遺言状を託す。最初書かれた遺言状は、親族に均等に配分する内容だった。しかし、孫娘の突然の死から立ち直れない老人は、霊媒師に孫娘を呼びだしてもらい、その体験からすっかりその霊媒師に頼るようになる。しかし、親族一同、その霊媒師はいかさまだと疑っているのだ。アニメではわかりやすいように、その霊媒師の性格も悪く描き、視聴者もいかさまだと思うように誘導している(確かに憎らしいやつだ)。
 さて、その老人、遺言状を書き直すといいだし、財産のほとんどをその霊媒師に渡すというのだ。弁護士は驚きつつも、その遺言状を大切に保管する。さて、老人が他界した後、弁護士がその遺言状を開いてみたら、なんと文字が消え、白紙になっていた。
 この話、謎解きの部分は、「だれがいつ遺言状をすりかえたのか?」というものだ。その謎は、すりかえではなく、消えるインクを使った、というもの。誰が仕組んだかは謎のままだが、文字が消えてしまった遺言状は無効となり、霊媒師に財産が渡ることはなくなった。めでたし、めでたし……って、これって、罪だよねぇ?
 いくらいかさま霊媒師でも、その老人は心からそのヒトを信じていたのだ。そして、親族よりもその霊媒師に財産を受け取って欲しいと思った。それなのに、快く思わない誰かが、老人に消えるインクの入ったペンで遺言状を書かせ、それを無効にした。
 こんな話、いいのか? 確かにイヤなやつに財産が渡らずによかったという感情はわきあがる。だけど、理性でとらえれば、これは許し難い話だ。もし、シチュエーションが逆(霊媒師はとてもいい人で老人を親身になって看病したとか)だったらどうだろう。老人の気持ちを考えもしない親族によって、遺言書が無効にされたとなったら、誰でも腹が立つだろう。
 この国では、もうすぐ陪審員制が導入され、一般のヒトビトも、罪を裁く立場になる。感情に左右されず、罪を裁くことができるのか、誰もが不安に思うに違いない。しかし、プロだからといって、正しい判断をしているかといえば、そうとも限らない例はたくさんある。罪の重さを考えるのは、誰にとっても難しいことなのだろう。
 万引きを軽く感じる感覚や、イヤなやつになら犯罪的な行為で仕返ししてもいいと思える感覚を、影響力の強いメディア制作者が持っているとしたら、これはまずいと思う。陪審員に誰もがなる時代。より一層、法を重視する意識を持たねばならないだろう時に、罪を軽く思ったり、情で解決する物語ばかり見せられたらたまらない(まったくないのはまた困るが)。

投稿者 かめちゃん : February 20, 2005 03:10 PM

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