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2005年05月16日

クローン牛

2005-05-16.gif 知らなかったのだが、クローン牛って、市場に出回っているのね。
 ……といっても、出回っているのはクローンはクローンでも、「受精卵クローン牛」。こちらは遺伝子自体を操作しているわけではなく、受精卵を人工的に分割、いわば一卵性の双子や三つ子を意図的に作り出す技術で生産された牛たちだ。で、(まだ)市場には出回っていないけれど、一般的にイメージされるクローン=自分の細胞からコピーを作り出す技術で誕生する「体細胞クローン牛」も研究機関では数多く誕生しており、実用化にむけての研究が進んでいるらしい。
 受精卵だろうが体細胞だろうが「クローン」と聞けば、やはり敬遠したくなる。国は安全(体細胞クローン牛についても、危険はないとしている)を保障してはいるようだけれど、店頭で「クローン牛」の表示があれば、いくらおいしくても安くても買う気にはなれない。そう、表示があれば……。
 受精卵クローン牛が表示なしに出回っていると、3~4年ほど前に騒ぎになったらしいのだが、そんな話、ゼンゼン知らなかった。で、2003年には「Cビーフ(受精卵クローン牛)」と表示をするのが望ましいと決まったらしい。望ましい? そう、義務ではなく任意なのだ。だから、もしかしたら、知らないうちにクローン牛を食べているかも知れないし、クローン牛のミルクを飲んでいるかも知れない。
 百歩譲って受精卵クローンは安全としよう。いや、理屈で考えれば、たぶん安全だろう。だけど、気持ちがついていかない。しかし、体細胞クローンについては、いくら安全といわれても信じられない。現在の検査技術で異常が見つからないだけかも知れないからだ。こればかりは、30年、50年、100年と、ヒトの一生をかけて実証していかなければ本当に安全なのかどうか、わからないだろう。
 では、このクローン技術創世記に生きるいまのヒトビトは、後世のヒトビトのために、進んでクローン技術製品を食し、自ら実験台になることはできるだろうか。そのメリットはなんだろう。食糧難のない豊かな世界を築くため? いや、クローン牛なら、上質の(つまりおいしい)肉を量産できる。1キロ何万円もするような幻の肉でさえ、そのクローンを大量につくりだせば、誰でも買うことができる値段になるだろう。おまけに遺伝子操作でBSEに耐性のある牛まで作れるそうだ(『HOTWIRED』の記事より)。そうなれば、死の病におびえることなく、好きなだけおいしい牛肉が食べられるようになる。そのためなら、多少のリスクは厭わない。……さて、そう思えるヒトは、いったいどのぐらいいるのだろう。
 しかし、そんな個人の問題ではないのだろう。ヒトのクローンは許されないが、他の生物のクローンなら許される。すでにいまの世の中はそうなっているわけで、そして知らないうちに、クローンの食物のお世話になっているかも知れないのだ(なにせ表示は任意だから)。『VIDEONEWS』で、宮台氏が、「いまの世の中は、商品にしろシステムにしろ、その工程や仕組みを知ることのできないブラックボックスがあちこちにある」というようなことを言っていたけれど、遺伝子組み換え食品も、消費者には理解できないブラックボックスなのだろう。
 せめて、表示は義務にしてよ。

投稿者 かめちゃん : May 16, 2005 12:01 PM

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