MENU
カメちゃんのお出かけ帳

チームマイナス6パーセント

かめちゃんのBlog

« ニューロマーケティングって | メイン | 一炊の夢 »

2005年06月07日

予習の読書『近代能楽集』

2005-06-07.gif 昔、会社の同僚に三島由紀夫を愛読している人がいた。穏やかで常識的な人だったのだが、個人的に話をしてみると、少々過激な思想が飛び出し「へぇ」と意外に思った。その人はたった3ヶ月で会社を辞めてしまったので、いま、どこで何をしているかはわからない。
 ってことで、三島ときくと、その同僚のことを思い出す。三島の小説を読んだことはなく(『葉隠入門』は読んだ。これはオススメ)、彼のことは、市ヶ谷の駐屯地で割腹自殺したことぐらいしか知らない(防衛庁の見学ツアーでその現場に実際に行ったけど。このツアーもオススメ)。しかし、その同僚は、三島の影響を受けているんだな、と感じた。カバンから三島の文庫本を出して、うれしそうに「いまはこれ読んでる」といったその顔が、そう感じさせたのだ。
 今週の土曜日、『近代能楽集』の舞台を観にいく。三島由紀夫の戯曲である。その同僚を思い出したから観にいくのではない。単に「藤原竜也の舞台だから観る! 絶対観る! 埼玉の奥地(失礼!)でもいいから観にいく!」ってだけのこと。とはいえ「三島を読むきっかけにもなるな」という気持ちも30%ぐらいはあった。その同僚が読んでいた頃には、興味を注がれはしたが、読もうとはしなかった。「読んじゃダメ」と、頭の中の小人さんが警戒していたのだ。
 さて、舞台を観にいく前には、原作を読むことにしている(原作があればだが)。映画やTVドラマとは違い、一度しか観られないのだ。ストーリーを知らなければ、物語の展開ばかりに気をとられてしまう。舞台は絵画鑑賞と同じようなもので、サラッと観ただけでは理解できない。
 で、(前置き長いですな)さっそく『近代能楽集』を読んでみた。全部で8つの物語のオムニバスだ。どれも『能』の演目にある。それを舞台を現代に移し三島流にアレンジしたのだ。
「あ~、やっぱり毒がある」と思いつつも引き寄せられるのは、言葉の美しさだろうか(オスカーワイルドの戯曲みたいだ)。いや、やっぱり、この皮肉っぽい真実味のある毒が心地よいのかも知れない。
 舞台では、そのうちの『卒塔婆小町』と『弱法師』の2本が演じられるけれど、一番気に入った物語は、『邯鄲(かんたん)』である。『邯鄲』はもともと中国の話(都市の名前でもある)で、それが日本の『能』に取り入れられたのだが……と、ちょっと長くなりそうなので、この続きは明日。

4101050147近代能楽集
三島 由紀夫

新潮社 1968-03
売り上げランキング : 1,978
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

投稿者 かめちゃん : June 7, 2005 11:40 AM

コメント


コメント用ボックス

コメントをお寄せくださる際は、お名前(必須)、メールアドレス(必須)、URLをご記入ください。




保存しますか?