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2005年08月03日

ドラマ『二十四の瞳』

2005-08-03.gif ほんとに終戦60年関連の特番が多いなぁ……ということで、昨晩、日本テレビ『二十四の瞳』を観た。昔、連続ドラマか映画で観た覚えがあるのだが、前半の先生と生徒の交流の部分のみ、なんとなく覚えていただけで、後半の暗い部分はまったく記憶になかった。なので「こんな話だったんだ」と少々、びっくりした。
 確かに、昭和初期の話となれば、貧困や戦争の影がないわけがない。前半、あんなに楽しそうに、仲良く歌を歌って過ごしていた子どもたちが、後半、男の子たちは戦争にとられ、女の子たちは奉公に出されたり、肺病にかかり悲惨な最期をとげたりと、やりきれない展開が続く。あんなに明るかった先生の身にも、旦那さんの戦死に子どもの事故死と悲惨な運命が降りかかる。
 舞台となった岬の分校は、作者、壺井栄の妹が代用教員を勤めていた学校がモデルだそうな。彼女の家は、大石先生と同じく、その分校から5キロ(ドラマでは8キロ)離れた港町に十二人の兄弟とともにすんでいたらしい。その兄弟がそのまま生徒のモデルになったのだろうか。生徒それぞれのエピソードはフィクションだろうけれど、同じ運命をたどった子どもたちは、少なからずいたのは確かだろう。
 なかでも印象的だったのは、伝染病にかかった子どもが親からも見離され、あばら家でひとり孤独に死んでいく場面だ。つい数年前、アフリカで猛威をふるったエボラ出血熱のとき、おなじような報道があったのを思い出す。家族も医者も感染を恐れて、患者を見捨ててしまったのだ。患者も苦しいだろうけれど、そうするほかなかった家族もきっと苦しかったとは思う。これほど哀しい最後はないだろう。
 しかしこのドラマ、原作が「名作」といわれる割りには余韻がほとんど残らなかった。展開が速すぎたせいか、それとも、そつなくキレイに描きすぎていたせいか、どうも時代のリアリティがいまひとつかけていた気がするのだ。まあ、表現に限界のあるテレビドラマ(差別的表現は許されないとか)で時代のリアリティは求めようもないのかも知れないが。
 とはいえ、原作を読んでみたい……という気分にもなれなかった。前半はいいんだけど、後半は「どんより……」ですからねぇ。

投稿者 かめちゃん : August 3, 2005 10:46 AM

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