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かめちゃんのBlog

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2005年10月20日

DVD鑑賞『ニュースの天才』

2005-10-20.gif そういえば、アメリカの権威ある雑誌の人気記者が、長年、捏造記事を書いていた! というニュースを数年前に聞いたことがあった。昨日観た『ニュースの天才』はその実話を元にした映画。構成がなかなか凝っていて、最後は「なんだ、こいつの妄想かい!」と騙されたりして、さすが捏造の天才的演出。
 メディアを鵜呑みにした悲喜劇は、いやというほど現実に転がっている。これでウンキロやせました~! という宣伝文句から、イラクに大量破壊兵器はある! っていう報道まで、テレビや新聞、雑誌の影響力は人生を変え、国をも変える(こともある)。
 その絶大影響力をほこるメディア雑誌の記者が、記事をおもしろくするための演出を徐々にエスカレートさせ、あげくは、記事そのものをでっちあげ、それを事実とするための裏工作(架空の会社のホームページまでつくってしまう!)までやってしまう。その情熱がすごい。それにコロッと騙されてしまった同僚に読者。読者が騙された原因は、メディアはうそつかないという刷り込みと、その雑誌の「権威」にだろう。同僚(会社)が騙されたのは、取材メモの存在、念入りに作られた裏工作はさることながら、記事そのものがおもしろいということと、記者の性格(明るくて、まめで、人好きがして、細かすぎるほどの気遣い)だった。カタルシスをもたらす話を疑う難しさ、好意(や尊敬)を抱く人物を疑う難しさ。メディア業界でなくとも、よくあることだ。
 この記者のような、ウソで話を膨らませる人物に出会ったことがある。いや、多少の誇張なら、誰でもしていることだろう。飲みの席や営業トークでは特に。だけど、そういうレベルではなく、本当に自分の身の上(たいてい自慢話だ)をウソでかため、それをなんとも思わない人がいた。矛盾をついても平然と別のうそでカバーしたり、「おもしろく言っただけ」とあっけらかんとしている。「ああ、こういう人なんだ」と納得はしたけれど、どこまで真実を語っているのかを、いちいち探らないと会話ができないのは疲れる。
 考えてみれば、史実をもとにしたドラマなんて、みんな「こうだったらおもしろい」「こうであってほしい」といういわば歴史的事実の捏造。フィクションとわかっていても、制作者の意図どおりに肩入れしてしまう。怖いのはここだ。現実がドラマを作り、ドラマが現実に影響を与える。捏造記事はドラマの比じゃない。
 歴史的大ホラふきといったら、マルコ・ポーロの顔が浮かぶ。もちろん、本人はホラじゃないと言うかも知れないが、話がおもしろすぎる。その話が、あげくはコロンブスをインドに向かわせ、日本に向かわせた(違うとこ発見しちゃったけどさ)。マルコ・ポーロがいなかったら、歴史は変わっていたに違いない。
 まあ、この捏造記者が、歴史を変えるほどの人物ではなかったことが救いだろうか。いや、まだわからない(なにしろ、自分の自叙伝みたいな「捏造記者」の小説を書いて大もうけしたというから……想像力と文才のある人はうらやましいですな)。

投稿者 かめちゃん : October 20, 2005 11:02 AM

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