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2005年11月18日

読書『なぜ、占い師は信用されるのか?』

2005-11-18.gif 先週の土曜日、『トリック』の特別番組をやっていたので観た。このドラマ、馬鹿馬鹿しいんだけど、けっこう好き(いや、かなり好き)。ストーリーや番組の感想はさておき、「なんで、人は簡単に占いや心霊なんぞを信じるんだろう?」ってことを、パロディやギャグでチャカしつつも、するどく(実はまじめに)描いているので好きなのだ。
 で、こんな本を見つけた。アマゾンの売れ行きでもベストセラーとなっている『なぜ、占い師は信用されるのか?』(石井裕之著)って本。話術にたけた人々(占い師や詐欺師なども含め)が使う「コールドリーディング」という心理テクニックを紹介している。最近、世間に疎いので知らないのだが、本の帯には「TV、雑誌で大ブレイク」なんて文字が躍っている。昔はやった「ココロジー」やら「動物占い」のように、会社や学校ではやっているのだろうか? なんて、この帯のキャッチに惹かれて買ったとしたら、すでに、この本にひっかけられた! ってことなのかも知れない。
 コールドリーディングというのは、初対面の人を含め、他人から一瞬にして信頼を得るための心理学的技術らしい。著者はセラピストで催眠療法家。心理学のプロのようだ。ぱらぱらと読んでみたけれど、どうやら、基本的には「相手に関心を持ち、相手の気持ちになって考えるという姿勢で臨む」という、コミュニケーションの基礎を言っているようである。
 人は、顕在意識よりも潜在意識に左右されやすい。また、人は効果のあるものは記憶に残すが、効果のないもの(興味のないもの)は、すぐに忘れてしまう。コールドリーディングを使う人々は、こういった、万人共通の心理をわきまえた上、相手に興味を持ち、観察し、即座に分類し、言葉を巧みに選んでいく。「自分だけは特別、絶対にだまされない」と根拠のない自信を振りかざすだけの人は、とうていかなうはずもない。
 このテクニックを使う人は、詐欺師のようにはじめから「だましてやろう」という人もいれば、セラピストのように「癒してあげたい」という人もいる。ビジネスマンなら上司やクライアントとの信頼関係を築くために使うだろうが、それは「打算」からかもかもしれないし、「良心」からかもしれない。
 問題は、どういう気持ちから使われたにしろ、信頼した相手に裏切られるか裏切られずに信頼関係を保ち続けられるかだろう。たとえ、他人から「あんたはだまされている」といわれても、本人が心底信じていれば、それは悪いことではないと思うのだ。ウドン粉を丸めたものでも、「胃痛が治る」と信頼できる人から言われ、それを心底信じたとしたら、胃痛は治ってしまうもの。「信じる力」は侮れない。
『トリック』では、そのこともチラリと語られていた。明らかに詐欺師であった占い師でも、彼女を信じることで自ら奇跡を起こした人々から感謝の手紙が山のように届いている、という場面があった。あれは現実にあることだろう。信仰の対象は、たとえ、まがい物であってもいいのだ(というか、個人的にはすべてまがい物だと思っているが)。
 大切なのは、それを「信じる」という自分の中の力をどう引き出し、どう活用するかである。その力をいい方向に使えたなら、たとえだまされても後悔することはないだろう。だます相手を利用して、自分(の意識)をうまくだまして運命(?)をいい方向に導いていく。これができる人は、けっこう賢いと思う(他人からは「簡単にだまされるアホ」と思われるかも知れないが)。

4894512084なぜ、占い師は信用されるのか? 「コールドリーディング」のすべて
石井 裕之

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投稿者 かめちゃん : November 18, 2005 11:34 AM

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