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2006年01月06日

三が日は……(その2)正月ドラマ『里見八犬伝』

2006-01-06.gif 八犬伝……といえば、世代別にNHKの人形劇派と真田広之主演の映画派がいるように思うのだが、新たにこの三が日に放映された、たっきー主演のTBSお正月番組派が加わることになるのだろう……か?
 NHKの人形劇が放映されていたときは、まだ小学生だった。あの頃は、人形劇→少年ドラマシリーズを観るのが定番で、学校でも話題にしていた記憶がある。人形劇のナレーションは坂本九氏。黒子の格好をして、独特の暖かい語りで楽しませてくれた。
 第一話の冒頭シーンをいまでも覚えている。モップのようなヤツフサ(犬です)の人形が登場し、「昔、犬がいた」という九ちゃんのナレーションから始まったのだ。そのセリフがおかしくて(犬なら昔も今もいるだろ)印象に残ったのだろう。ほかにも印象に残っているシーンはあるけれど、誰もが覚えていると思われるのは、玉梓の人形でしょう。登場するときは、必ず画面は赤黒っぽくなり、怪しい太鼓の音が鳴り響く。そして「我こそは玉梓の怨霊~」と空を覆うような大きさで現れ、顎をカッとはずすのだ。あれは怖かった。あと印象にあるのは、八犬士が危機に陥ると真っ白な犬に変わるところ……とあげていったらきりがない。それに、あくまで記憶の中のことでしかないし……と思っていたら、この人形劇に関する非常に詳しいサイトを見つけた。あまりに懐かしくて泣けてきた。世の中にはすごい人がいるものである(リンクフリーとあったので、紹介します。ここ→『新八犬伝をもう一度見ようよ!』)。
 その後公開された真田広之主演の映画は、どうでもいいや……って程度なのでパス。で、今回のTBSドラマの感想である。戦闘シーンは迫力満点、映画並み~。さすが中国ロケ。広大な草原。何万もの大軍。まるで騎馬民族の合戦。以上。
 映画もそうだけど、あの長いストーリーを数時間にまとめるのは辛い。八人の個性が出し切れていないし、展開が早く感情移入する余裕もない。なかでも一番の不満は、ヤツフサと伏姫のエピソードをカットしたことだ。里見義実がヤツフサに言った戯言(「敵将の首をとってきたら、伏姫を嫁にやる」)をヤツフサはホントに実行し、伏姫はヤツフサと城を出て、山奥の穴倉でひっそり暮らす。そのエピソードを怨霊化する前の玉梓に転化(「一度交わした約束は守らねばなりませぬ~」という部分)してしまったのが残念。さすがに、犬に嫁がせて……というのは、お正月のゴールデンタイムには向かなかった? あるいは本物の犬を出すと「かわいい~」で終わっちゃうからだろうか。なにせ敵将の首を取るぐらい、勇ましく執念深い犬なわけで(そういえば、身体に八つのボタンのあざもあったっけ)。そんな演技を動物タレントにさせるのは大変だろうしね……。
 まあ、『インディ・ジョーンズ』同様、勧善懲悪アクションを素直に楽しみ、スカッとすればいいのだろう。が、残念ながらスカッとはしなかった。
 あれだけバッサバッサと斬っておきながら、やたら「争いのない平和の世の中に……」と「平和」を強調したのに違和感があるのだ。まるで暖房をバリバリにきかせた部屋で温暖化防止の話をし、ハンバーガーを食べながらBSEの話をしているようなもので、説得力がない。また、悔い改めて謝罪すれば許される……というのも違和感。罪を憎んで人を憎まず……は倫理的に正しいとは思うけれど、人には責任を持たせなければ。でなければ、なんでも「ごめんなさい。でも、あのときはしょうがなかったんですよ」で済まされてしまう。
 善人役の説得力のない説教と悪人役の責任回避によるハッピーエンドの物語は、いくらアクションが派手であってもスカッとしないものです。その点、『新選組!!』は~……。

投稿者 かめちゃん : January 6, 2006 05:42 PM

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