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かめちゃんのBlog

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2006年04月03日

世知辛い世の中

2006-04-03.gif 約1ヶ月、世の中の情報をシャットアウトしていたら……いろいろ悲劇的な事件があったようですね。民主党の幹部が総退陣するとか(あ、これは悲劇じゃないや)。自殺、無差別殺人(犠牲者は子ども!)、安楽死疑惑に突然死……世知辛い世の中です。

 特に、川崎市のマンションから子どもを突き落としたとされる容疑者が、41歳の普通のお父さんだったことには「ここまできちゃったか……」という感じを受ける。報道によれば、容疑者は数年前から精神的に参っている症候があったようで、いつの間にかボーダーを越えちゃっていたのだろう。電車に飛び込む自殺者と同じで、犯行の動機など本人にもわかるまい(検察側はなんとか動機を聞き出し、計画性、異常性を示すだろうけどね)。

 恐ろしいのは、まわりがそこまで深刻な状態になっているとは気づかないことである。被害に遭うことの恐怖は当然として、いつ自分が(家族が)加害者になるかわからないという恐怖を、いまの世の中は抱え込んでいるように思えるのだ。
 誰だって(個人差はあれど)、極度のストレスに晒されると、普通では考えられないほど負の感情が噴出してくる(先週、納期が間に合わないでイライラして当り散らしていたら「精神が狂ってるよ」と言われちまったし……でも開き直るとうまくいく)。とまあ、一過性のものであれば回復するけれど、不幸なことに負の感情が持続してしまったら、脳内化学物質のバランスは崩れてしまうもの。が、それが、どこまで変容しているかを判断することは、たとえ家族といえども(本人でさえも)難しい。
 
 先日のNHK討論番組『日本のこれから』のテレゴングで、「いまの働き方を見直すべきか」という問いがあり、圧倒的多数で「見直すべき」に軍配が上がっていた。意識的には、仕事に人生をからめとられているという不満が強いのだろう。が、現実をみれば、仕事は唯一の生活基盤であり、自己実現の場。この「仕事という場」が揺らいだとき、人はもろくなるのだろう。容疑者の41歳のお父さんはたぶん、仕事が前のようにこなせる状態ではなくなっており(その後、退職)、そのあせりが輪をかけてストレスとなって襲っていたのだろう。

 養老孟司氏だったか近藤誠氏だったかの著書(忘れた)に「本当の名医とは病気を治す医者より予防する医者」ってなことが書いてあった。この手の犯罪報道を見ると、同じことを思う。犯罪に遭わないための予防はもちろんだが、犯罪者にしない(ならない)ための予防も考えていかなければなるまい。

 前にも書いた気がするが『人間は遺伝か環境か? 遺伝的プログラム論』(日高敏隆著/文春新書)によれば、人間の祖先は、とにかく大量に群れることで生き延びてきた。子どもは自分の家族だけでなく大きな集団の中で学習していく発達プログラムが遺伝子に組み込まれている……そうな。つまり「社会」がその大きな集団なわけだけど、いまの社会はどうも、各家庭、あるいは個人を孤独な立場に追い込みすぎているような気がする。自分が倒れたらもう終わり……とうい脅迫感に絶えず晒されているのではなかろうか。働き手の自分がリストラされたら、一家は終わり、と考えるお父さん(お母さん)には、夢破れても山河は見えない。これだけ物質的には豊かな国なのに、どうして生きることに苦しんでしまうのだろう。
 なんでもかんでも政府任せの大きな政府は決して望まないけれど、自分が失敗しても、家族は大丈夫……と思えるような環境は作れないものなのでしょうかね。少なくとも、まじめに働いてきた人々が壊れていく状態を放っておくのはまずいでしょう。

投稿者 かめちゃん : April 3, 2006 12:54 PM

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