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2006年05月01日

共謀罪

2006-05-01.gif 数日前、ひょろりと仕事のメールが舞い込んできた。その内容は「えーん、勘弁してよ~」とますます頭が痛くなるようなものだったのだが(体調が悪かったので)、メールの末尾に「この法案、明日にも強行採決かも、だそうです」というコメントがあり「ぎょえーーっ!」と目が飛び出した。この法案=「共謀罪」である(けっきょく、見送られたが)。

 最近(というかずっと)、ニュースを観ていないので、世の中の仕組みがわからなくなっている。まさか「共謀罪」が強行採決されるところまできていたとはびっくりである。で、テレビをつけてみたのだが、ホリエモンの保釈されるところを延々、生中継でやっているだけで「あれ?」と肩透かし。共謀罪の話を初めて聞いたときは、誰もが「治安維持法の亜種かい!」とゾッとしたんじゃないかと思ったものだが、そうでもないんだろうか。

共謀罪……現在刑で、上限を4年以上としている犯罪については、話し合っただけで犯罪になる(次の日とりやめてもアウト。冗談で言ってもアウト)。

 対象犯罪はなんと619にも及ぶらしい。もともとは、国連総会で決まった「国際的な組織犯罪の防止に関する国際連合条約」(国連国際組織犯罪条約)を遂行するために考え出されたものなのに、なんで一般市民団体をも対象にするような法案になるのだ? おまけに密告した者は罪に問われないそうなので、気に入らないライバルを陥れるにはもってこいの法案である。
 どうしてだか、権力者っていうものは、法をいいように拡大解釈して使いたい放題になってしまうもの(よく例にあげられるのは、「国旗及び国歌に関する法律」。強制しないといいつつ、起立しなかった教員は処罰されている)。共謀罪は利用範囲が広く、権力者にとっては、とっても便利そうである。

 2月頃から、漫画『デスノート』がずっと気になっていることは前にも書いた。これ、結末が気になるというより(いや、気になるけど)、この漫画をめぐっての、ネット上の論争が面白いのだ。たぶん、中学生から大学生(20代の社会人までか?)が「正義とはなにか」なんてことを議題に、実に熱くなっているのだ(あるいは自分のブログで熱く語っている)。
 主人公は、「悪人のいない世界」を目指し、犯罪者(容疑者を含む)をかたっぱしから、殺していく(顔を思い浮かべながら、ノートに名前を書くだけで殺せるため、現場にいる必要はない=自ら手をくだしていながら、直接、死を見ることがほとんどない)。
 彼は「害虫は殺せるのに、なぜ、悪人を殺してはいけないのか」と疑問を投げかけたり、「犯罪を犯す」=「死をもって裁かれる」という世の中であれば、「誰もが善行を行うようになる」という持論を掲げたりしているのだが、ネットの論争を見る限り、この主人公を正義とする人々が、実に多いのである。
 その大きな理由は、漫画の世界では、それにより戦争はなくなり犯罪は減ったとされているからだ。彼のやり方=有効。そのため「主人公を否定する人は、平和を否定しているのと同じ」といった意見もあったりする。
 連載はあと2回で終わるようなので、主人公の理想の社会作りは頓挫するだろうけれど、もし、この先も続いたとしたら、作者はきっと、彼の裁きを、犯罪を犯した者から、犯罪を計画した者へと拡大しただろう。そしてネット上では「共謀罪」についても議論が交わされることになったはずだ。いったいどういう意見が飛び出すか、実のところ知りたかった(でも、これ以上、あの主人公がのさばるのを見続けたくはないが)。

 たとえ、漫画というフィクションの世界であっても、この先、いったいどういう社会になるのか? を懸命に考え、想像し、論争するという現象はなかなか健康的な気がするのだ。かなり過激で偏見に満ちた意見もあるけれど、全体的には、けっこう、バランスが取れているから面白い。
 さて、現実社会。「共謀罪」が成立したら、いったいどういう社会になるんだろう……。大人たちも懸命に考え、想像し、論争しないといけませんよな。

投稿者 かめちゃん : May 1, 2006 01:24 PM

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