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かめちゃんのBlog

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2006年05月26日

愛国心?

2006-05-26.gif 数年前、着付け教室に通っていた。その動機は、そのまたずいぶん前の仕事上での飲み会にある。
 そのメンバーは確か、ある単発プロジェクトのために集まった人たちで、みんな初顔。その中に、フリーライターの30代と思われる女性がいた。その女性が着物を着ていたのである。彼女は公私ともども着物で過ごしているそうで、その物腰や言葉遣いが優雅で非常に魅力的だったのだ。おまけに年賀状は、必ず切り絵付きの手書き。ひとりひとりに合った切り絵にして言葉も選んでいるとか……。
「かっこいい! よし、彼女を目指してやる」と、そのとき思い込んだのだが、そのまま数年放置……が、あるときその思いが蘇り、「着物、習うぞ!」と思ったわけだ。

 で、その着付け教室では、レッスンに入る前に必ず、正座をして両手をついて「おはようございます」と先生に挨拶をする。先生も生徒に向かって同時に挨拶をする。ただの儀礼なのだが、やり慣れていないせいか、新鮮で非常に気分がよかった。子どもの頃からこんな挨拶をし慣れていたら、自然に優雅な身のこなしができるようになっていたのかも? と思ったものである。
 というのも、長年、生け花をやっている友人がいるのだが、彼女も明朗快活で気の強い性格に似合わず(ごめん!)礼儀が正しく、よく気が回り、物腰が優雅で非常にかっこいいのだ。それが生け花教室のおかげとは言い切れないが、彼女の話に時々出てくる、教室での話や師匠に対しての敬意などから、その影響がうかがえる。

 いま、なんだかよくわからないが、教育基本法の改正で「愛国心」の記述を入れるか入れないか、入れるとしてもその文言についてもめている。
 政府が愛国心を法律で強制させたい理由は、兵役もいとわないように思考回路を(お上=政府と官僚への)忠誠至上へと調整しておきたいことと、成功者が海外に出て行かないように愛着を持たせておきたいことぐらいしか思いつかない(あるブログでは、これからくるであろう少子化に伴う移民の受け入れ準備のため、とあった。なるほど、そういう考えもありか)。

 選挙の投票率が低いのは、愛国心が低いせい。国民が愛国心を持ち、「国」=「国民」のためにならない政治家をきちんと見分ける力をつけ、政権交代を怖がらずにできるようにするため……な~んてことは、さらさら思っていないだろう。

 とはいえ、学校では、日本の伝統や文化を習った記憶がほとんどないのは確かである。そのため、日本人なのにひとりで着物を着られず、大人になってから着付け教室に通うはめに陥った。そこで初めて日本流の礼儀なんてものもかじった。遅すぎ……である。

 もし、基本法に「愛国心」を盛り込んだとして、学校ではいったいどんな授業をするというのだろう。本当に日本の歴史や伝統や郷土を愛する精神を育みたいのなら、西洋的な学問だけじゃなく、東洋的な学問や考え方も取り入れるんでしょうねぇ??

「起立、礼、着席」と日直が大声で号令をかける軍隊方式は改め、畳で授業をし、手を突いて「お願いいたします」と生徒と先生が互いにお辞儀……音楽はブラスバンドじゃなく雅楽もやりますよね? 調理実習には薬膳料理も取り入れ、食と健康の関係をきちんと学ばせますよね? 体育では気功も取り入れ、蹴鞠なんかもやりますか? ……ってやるわけないよな。

 もし、教育のカリキュラムに東洋的なものを取り入れるなら、「それもありか」と思うかも知れない。日本の文化や伝統は、伝えたいと思うものは伝えたいし、残したいと思うものは残したい。それは「お国のために命をかけることは美しい」とか「目上の者の言うことには服従せよ」などといった軍国的思想とはまったく別次元にあるものだ。が、愛国心を育むためにいったいどのような授業を行うつもりなのか? がよくわからないため、単に政府に都合のいい人材を育てたいだけだよなぁ、と勘ぐってしまうわけだ。
 ま、この情報化社会にあって、為政者の思い通りに子が育つ……とは思えませんけどね。

投稿者 かめちゃん : May 26, 2006 05:48 PM

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