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2006年06月26日

『昭和はじめの「地図」の旅』展

2006-06-26.gif 日本の国土で誇れるものは……と聞かれれば、迷わず「富士山!」と答える。頼むから、このまま未来永劫、火山活動は停止して、形を変えないでいておくれ~……と願わずにはいられない(噴火されたら、形が崩れるどころの騒ぎではすまないが)。

 昨日、横浜都市発展記念館に行ってきた。『昭和はじめの「地図」の旅(東日本編)』という展示会を観るためである。文字通り地図の展示会なのだが、そこにあったのは、主に、当時の各鉄道会社が発行していた鉄道案内図や巨大で美しい観光地の鳥瞰図だった。

 なにしろこの時代、電車の発達と観光業の躍進で、これら観光用の地図が大量に刷られたそうなのだ。日本でもサラリーマン家庭が増え、週末に電車で小旅行! というのが流行ったらしい。いまでは観光地の情報は、テレビや雑誌やインターネットでうんざりするほど手に入るけれど、当時の人々は、これら三色刷りのパンフレットや鳥瞰図、少数のモノクロ写真が掲載されたガイドブックや絵葉書などからイメージを膨らませ、旅を楽しんだのだろう。。

 この展示会の大半を占めていたのは、「大正の広重」と呼ばれた吉田初三郎氏の観光都市の鳥瞰図である。鳥瞰図とは、上空から(鳥の目線で)観た絵地図で、地形や建物を立体的に描く。そのため、尺度は無視され、こんなに駅同士が近いか? とか、こんなにでかい建物があるか! と突っ込みどころが満載になる。が、絵としては美しく、まさに芸術なのである。

 で、その美しき鳥瞰図で観たものは……富士山、富士山、富士山、富士山! しかも、登別から見える富士山、仙台から見える富士山、新潟から見える富士山……すごい、日本全国どの地域からでも、富士山は望めるのだ!! もう感謝感激……いや、笑った。

 まさか、こんな地味な展示会で笑わせてもらえるとは(まわりにいたひとごめんなさい)。もちろん、絵がおかしいのではなく、どの地図にも富士山を描いてしまう吉田氏の遊び心に笑えるのだ。 絶対見えるはずのない地方の地図には、絵のはしっこに豆粒ほどに描かれ(でも、ちゃんと富士山とわかる絵になっている!)、神奈川や甲府など実際に見える地方の地図には、でかでかとディテールまで美しく描かれている。もし、吉田氏に会ったら(もう他界されてるって)、「富士山は日本の誇りですよね!」と意気投合したに違いない。

 こういう美しくも楽しい鳥瞰図を描ける絵師って、現代にもいるんだろうか。少なくとも、旅行パンフレットで、絵地図の美しさに注目することはないけれど。
(って、いったい、なにを観にいったのやら……)。

投稿者 かめちゃん : June 26, 2006 01:16 PM

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